JLPT対策・N2文法編です。61回目は逆接の意味の「<普通形>ものの、とはいうものの」という文型とその例文を紹介します。
<普通形*>ものの、とはいうものの
*普通形の接続について、以下のようになります。
【〜ものの】
- な形容詞:な形容詞な・である・だった
- 名詞:名詞の・である・だった+ものの
【〜とはいうものの】
- な形容詞:だ/
だ(だは省略可能) - 名詞:だ/
だ(だは省略可能)
「A(の)にもかかわらずB」は「Aは事実だ、確かだ。しかしB。」という意味です。
- Aから予想・期待されることと、Bの現実が違うと言いたい時に使います。
- 文頭で「とはいうものの、〜」という使い方もできます。
例文
- 日本語試験のために本を何冊も買ったものの、ほとんど勉強しなかった。
- 熱は下がったものの、元気になるまでにはまだ数日かかりそうだ。
- 近くの人が助けてくれたからよかったものの、一人だったら大変なことになるところだった
- 仕事で会えないのは仕方ないものの、もう少し早く連絡すべきだ。
- 会社の飲み会は 面倒な/である ものの、たまに参加するようにしている。
- 初日はあいにくの雨だったものの、大勢の人が店の前に並んでいた。
- 他人にほめられれば嬉しい。とはいうものの、明らかなお世辞は嫌です。
- 「お客様は神様だ」とはいうものの、どうしても無理な要望もある。
【参考】類似文型
- のに:みんなの日本語45課
- 〜といえども
- 〜といっても:(「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第6課「つたえる」
文型B) - 〜とはいいながら
- 〜とはいえ
- 〜ながら(「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第2課「みつける」文型C-2
)