JLPT対策・N2文法編です。91回目はずっと同じ状態が続くという意味の「<動詞た形>きり、〜」という文型とその例文を紹介します。
<動詞た形>きり、〜
- 「Aきり、B」は「Aして、そのあとずっとB。」という意味です。
- だいたいは期待/予想したことがない(なかった)という意味の文末になります。
- 話し言葉では「っきり」という言い方をすることもあります。
- 「これきり、あれきり、それきり」という言い方があります。「この時、あの時、その時を最後に、最後として」という意味です。使い方は例文を見てください。
例文
友達から遊びに誘われました。「考えておく」と言ってからずっと返事をしていません。
- →友達に考えておくと言ったきり、まだ返事をしていません。
友達にメールを送ります。
- →考えておくと言ったきり、返事をしていなくて、ごめんね。来週私も行くよ。
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息子はいつも帰ってからリビングでゲームをしています。でも今日は自分の部屋に入ってからずっと出てきません。何かあったのかもしれません。
- →息子は自分の部屋に入ったきり出てこないので、学校で何かあったのかもしれません。
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- 彼とは3年前の同窓会で会ったっきり、今どこで何をしているか知りません。
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- 中国語は高校で習ったっきりで、もう忘れてしまいました。
これきり あれきり それきり
- もうすぐ大学を卒業する。春からは社会人だ。学生生活もこれ(っ)きりだなあ。
- この間庭にきた小鳥は可愛かった。もう一度見たいけど、あれ(っ)きり姿を見せない。
- 彼女と1週間前に喧嘩しました。それ(っ)きり、連絡していません。
【参考】類似文型