N1の文法99回目です。基準・根拠を表す「 <名詞>にてらして」という文型の意味と例文を紹介しています。
<名詞>に照らして
「てらして」の元の「てらす」は動詞で、「見て比べる。参照する。」という意味があります。漢字では「照らす」と表記します。
- 「 AにてらしてB」は「Aと比べて〜」「Aを見て、確認しながら〜」「Aを参照して〜」という意味です。
- 後件は話者の判断・意見がきます。
- 名詞を修飾するときは「Aに照らした<名詞>」となります。
例文
- 警察は事実関係を明らかにし、法と証拠に照らして対処するとコメントした。
- 父親は自分の経験に照らして、息子に仕事のアドバイスをした。
- 首相は今回の判決を国際法に照らしてありえないことだと強く反論した。
- ある団体は同性婚ができないのは憲法に照らして人権侵害だとして法改正を求める意見書を出した。
- 健康のためには自分のBMIに照らして適正な体重を維持することが重要だ。
- 彼の話は客観的な基準に照らして論理的ではないが、皆面白がって聞いている。
- 政治家はヒール靴の義務付けは一般的な考えに照らして必要なことだと述べた。
- 問題を起こした社員は前例に照らして減給処分された。
【参照】類似する文型
基準を表す表現
- 〜にそくして
- 〜そって
- 〜によって:【教案】「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第7課「かざる」B-1
- 〜によると:みんなの日本語 初級 第47課【教案】文型2
- 〜によれば