JLPT対策・N2文法編です。60回目は逆接の意味の「<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形*+にもかかわらず、〜。」という文型とその例文を紹介します。
<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形*+にもかかわらず、〜。
接続について
- な形容詞と名詞は「だ」がつきません。また「な形容詞/名詞ーである」も使えます。
- 普通形の後に「の」がつく「のにもかかわらず」という形もあります。その場合な形容詞と名詞は「な」がつきます。<な形容詞/名詞ーである>も使えます。
「A(の)にもかかわらず」は「A〜なのに、それでも」という意味です。
- 前件の条件や状況に関係なく後件と言う結果になるということを表します。
- 「のに(みんなの日本語45課)」と違い、話者の怒ったり文句を言ったりと言う気持ちはありません。ただ事実を述べるときに使います。
例文
- 田中さんは一度も留学したことがない(の)にもかかわらず、英語が上手に話せます。
- 経済的に豊かではない(の)にもかかわらず、あの国の人達は幸せそうに生活している。
- あの店は駅から遠くて見つけにくい場所にある(の)にもかかわらず、いつも客でいっぱいだ。
- 田中さんは有名な難関大学に合格した(の)にもかかわらず、俳優になる道を選んだ。
- 佐藤さんは苦労が多い子ども時代を過ごした(の)にもかかわらず、自由で楽天的な性格をしています。
- 花子さんはまだ10歳であるのにもかかわらず、政治や経済についてよく知っています。
- 雨が降っているのにもかかわらず、夫はジョギングに出かけていった。
【参考】類似文型
- のに:みんなの日本語45課