N1の文法76回目です。強調の意味を持つ「<名詞>+あっての+<名詞>」という文型の意味と例文を紹介しています。
<名詞>+あっての+<名詞>
- 「AあってのB」は「Aがあるからこそ、Bができる。」「AがなければBはあり得ない。」という意味です。
- AはBにとって必要不可欠だと言いたい時に使います。
- ことわざで、「命あっての物種(ものだね)」という言い方があります。「命があってこそなんでもできる。」という意味で、危ないことをするなと言いたい時に使います。
- 「があっての」という言い方もあります。
例文
- お客様あっての商売なので、彼らを裏切ることをしてはいけません。
- 健康あっての美しさですから、無理なダイエットには反対です。
- こうやって仕事を頑張れるのも、家族あってのことです。
- 教室で偉そうにする先生は学生あっての学校だという意識がない。
- 愛あっての結婚だから上手くいくのであって、今時の条件重視の婚活は注意したほうがいい。
- 相手あってのスピーチだから、一方的に話すだけでは伝わらない。
- もう少しで頂上だけど、今日は引き返そう。命あっての物種だよ。
- 市民のみなさんの支持があっての当選です。ありがとうございます。
- 彼女の行動は何か意図があってのことなのだろうか。
- 漫画だけでは日本語はなかなか上手にならない。基礎があっての応用です。