JLPT対策・N2文法編です。64回目は逆接の意味の「<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形*からといって〜」という文型とその例文を紹介します。
<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形*からといって〜
- 普通形ですが、な形容詞と名詞は「〜である」の形でもいいです。
「AからといってB」は「たとえAという理由や事実があっても、B。」「Aから当然考えられることとは違って、B。」という意味です。
- Bには否定の表現が入ります。(「わけではない」「とはかぎらない」「とはいえない」)
- よりカジュアルな表現で「AからってB」という形も使えます。
例文
- アメリカに住んでいるからと言って、英語が話せるとは限らない。
- 可愛い彼女がいるからといって、自慢ばかりするな。
- 日本人だからといって、敬語が使える/敬語が完璧だ とはいえないよ。
- 日本人だからといって、みんな寿司が好きというわけじゃないよ。
- ラーメンが好きだからといって、毎日食べていては太ってしまいますよ。
- 仲がいいからって、借りたお金を返さないのはだめだよ。
- いくら暇だからといって、仕事中にユーチューブを見ないでください。
- 古い映画だからといって、つまらないわけではない。
- 子どもだからといって何をしても許されるというのは間違いです。
【参考】類似文型
「AといってもB」のAは理由じゃないものも使えます。
○:社長といっても社員は3人だ。
×:社長だからといって、社員は3人だ。
「Aものの・とはいうもののB」のBには事実が入ります。「AからといってB」のBでは意見を言います。
- お酒が好きなものの、毎日は飲んではいない。
- お酒が好きだからといって、毎日飲むものではない。/のまない方がいい/のんだら身体に悪いよ。