JLPT対策・N2文法編です。5回目は直後の意味の「<動詞動詞辞書形/た形>か<動詞ない形>かのうちに」という文型とその例文を紹介します。
<動詞動詞辞書形/た形>か<動詞ない形>かのうちに
「AかAないかのうちにB」は「Aが完全に終わる前にBする・になる」「Aが終わるのとほぼ同時にBする・Bになる」「*Aという短い時間内にBする」という意味です。
- 実際に起きたことについて述べます。
- この文型の「うちに」は「その状態が変わる前に/終わる前に〜する」という意味です。テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>第3課「たべる」の文型Aで詳しく解説しています。
- *「Aという短い時間内にBする」の意味で使う場合、接続は「<動詞動詞辞書形>か<動詞ない形>かのうちに」のみです。た形は使いません。
例文
- 観客は映画が終わるか終わらないかのうちに、帰る準備を始めた。
- 昨日は疲れすぎてソファに横になったかならないかのうちに、寝てしまった。
- 息子は高校に入るか入らないかのうちに、私の身長を越していた。
- いつも満席だが、今日は3分待つか待たないかのうちに席に案内された。
- タンさんは、日本語に来て半年経つか経たないかのうちにN2に合格していた。
- 親子丼は、卵が固まるか固まらないかのうちに火を止めるとおいしくできます。
- 今朝から出張の夫は夜が明けるか明けないかのうちに家を出て行った。
- 話題の商品は店が開店したかしないかのうちに完売となった。
【参考】類似する文型
「AとたんにB」は「Aが終わってから」という意味があるので、言い換え出来ない文もあります。