新しい言葉
(詳しく説明する語彙)
- 目をやる:「そちら側を見る」という意味。「〜へ/に 目をやる」と使います。
- ほっとする:「安心する」という意味。
- すます:「〜を完了する」もしくは「これでいいとしておく、間に合わせる、我慢する」という意味で使う。例)夕食をすます。/昼ご飯はコンビニ弁当ですます。
- 声を上げる:危機が迫っていて、または注目が欲しくて「大声を出す」「意思表示をする」の意味。例)声をあげて、助けを呼ぶ。/政策に対して反対の声を上げる。
- (時間を)かける:何かするのにある程度長い時間を使うという意味。
- なつかしい:過去に親しんだ人やものごとを思い出して、昔にもどったようで楽しいという意味。
使いましょう
A-1:<動詞辞書形/ない形/い形容詞い/な形容詞な/名詞の>うちに、〜
「その状態が変わる前に/終わる前に〜する」と言う意味です。
ジョンさんは留学生です。東京に来て日本の食べ物がおいしくてびっくりしました。国ではあまり食べられません。日本にいます。そのチャンスにたくさん日本料理を食べたいです。
→日本にいるうちに、日本料理をたくさん食べようと思っています。
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今日は新しい文法を3つも勉強しました。復習しておいた方がいいです。先生が学生に言います。
→忘れないうちに、今日の文法を復習しておいた方がいいですよ。
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たばこを吸いたいです。でも今日は仕事が忙しいので我慢しています。上司が昼ごはんを食べに外へ行きました。タバコを吸いに行こう。
→上司がいないうちに、たばこを吸いに行こう。
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スープを作りました。冷たくなったらおいしくないです。
→スープが温かいうちに、飲んでください。
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私の祖母は海外旅行が好きです。最近歩くのが大変になってきたと言います。
→祖母が元気なうちに、いろいろな国に連れて行ってあげたいと思います。
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今日の昼お客様がきます。朝です・掃除をします。
→朝のうちに、掃除を済ませてしまいます。
A-1:<動詞辞書形/て形+いる/ない形>うちに、〜
こちらは「何かをしている間に変化が起きた」と言う意味です。
友達と映画を見る約束をしたので、今映画館で待っています。遅いです。映画がはじまってしまいました。
→友達を待っているうちに、見たい映画がはじまってしまいました。
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田中さんは去年転勤で、台湾へきました。初めは中国語が全然わかりませんでしたが、今少しわかるようになりました。
→毎日中国語を聞いているうちに、少し意味がわかるようになりました。
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いとこは私より背が低かったです。久しぶりにいとこに会いました。私より高くなっていました。
→しばらく会わないうちに、弟は私より背が高くなっていました。
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寝る前はひどい雨が降っていました。朝起きたら何もありません。
→夜のうちに雨がやんだようだ。
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- 使いましょうA-1
A-2:<動詞辞書形/動詞ない形/い形/な形な/名詞の>うちは、〜
- 「〜間は、〜の状態が続ける/続く」と言う意味です。
- 「うちは」の「は」は対比の意味です。(みんなの日本語27課)
- 「新日本語の中級19課」で勉強しました。
田中さんは社長でした。友達がたくさんいました。でも会社がなくなってたくさんのお金がなくなってしまいました。お金があるうちは友達がたくさんいましたが、なくなったら、誰もいなくなりました。
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これは全部宿題です。家でしてきてください。宿題をしないうちは、日本語が上手になりませんよ。
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田中さんは22歳です。遅くまで残業した後で友達とお酒を飲みます。全然疲れません。若いうちは、少し無理をしても大丈夫です。
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佐藤さんは50歳です。お酒を飲みすぎると次の日起きられません。
→若いうちは少し無理をしても大丈夫だが、年をとると、それができなくなる。
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佐藤さんは80歳ですがまだ働いています。他の人はゆっくりしたらどうですかと言います。でも佐藤さんは言います。
→元気なうちは、働いていたいです。
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鈴木さんの息子の太郎くん大学生です。「アルバイトをしたい」と言いました。鈴木さんは思います。働きながら勉強するのは大変です。息子に言います。
→学生のうちは勉強だけしなさい。
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太郎くんは会社員になりました。仕事で中国語を使うので、夜は学校に行って勉強しなければなりません。
→学生のうちは勉強だけしていれば良かったが、会社員になると、しなければならないことが増えた。
- 使いましょうA-2
B:<使役動詞のて形>あげる/やる。
使役なので、誰がさせる(あげる)のか、誰がその恩恵を受け取るのか、確認しながら教えましょう。
使役動詞と「許可・容認」の使役の意味を復習します。(みんなの日本語48課)
復習
1グループ
- か
くかせる - およ
ぐがせる - はな
すさせる - ま
つたせる - あそ
ぶばせる - よ
むませる - つく
るらせる - てつだ
うわせる
2グループ
- たべさせる
- しらべさせる
- おぼえさせる
- あびさせる
3グループ
- する→させる
- 勉強する→勉強させる
- くる→こさせる
- 持ってくる→持ってこさせる
使役文【許可・容認】
自動詞
T:私はアメリカへ留学したいです。父に相談します
私:お父さん、アメリカへ留学しようと思っているんだけど・・・
父:心配だ・・・でもこの子のためだ。わかった。行ってこい・・
T:父は私をアメリカへ留学させました
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T:田中さんはお腹が痛くなりました。部長に相談します
田中:部長お腹が痛くて頭も痛いんです。まだ仕事があるんですが、帰ってもいいですか
部長:それは大変です。仕事は佐藤さんにお願いして、帰ってください
T:田中さんは早退しました。部長は田中さんを早退させました
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他動詞
T:子どもは棚に置いてあるケーキを見つけました
子ども:お母さん、このケーキ美味しそう!食べてもいい?
母:ご飯の前だからダメです
子ども:お願い!もうお腹がすきすぎて、大変だんだ!
母:わかったわ・・
T:子どもはケーキを食べました。母はこどもにケーキを食べさせました
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T:ケンくんは大学生です。趣味は料理です
ケンくん:お父さん、相談があるんだけど、大学をやめてもいい
父:なっどうしたんだ
ケンくん:料理の勉強をしたいんだ。大学の勉強は興味がないんだ
父:仕方がないな・・わかった
T:お父さんはケンくんに大学をやめさせました
その他
T:親・子どもは好きな仕事をします
S:親は子どもに好きな仕事をさせます
T:先生・学生は言いたいことを言いました
S:先生は学生に言いたいことを言わせました
「〜てあげる」という言い方も復習します。(みんなの日本語24課)
今日は友達の誕生日です。私は友達に「料理を作ります」をあげます。私は友達に料理を作ってあげます
T:私は友達にピアノを弾きます。
S:私は友達にピアノを弾いてあげます
T:歌を歌います
S:私は友達に歌を歌ってあげます
導入
A:お先にどうぞ。
B:すみません。
→子どもを連れた女の人を先に行かせてあげました。
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A:遅れそうだから、バイト先に連絡しよう。・・・あ携帯電話を忘れた。
B:私の電話を使っていいよ。
A:ありがとう。
→友達が電話がなくて困っていたので、私のを使わせてあげました。
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A:もうすぐ国の両親が遊びに来るんです。
B:いいですね。どこを案内する予定ですか。
A:両親は日本料理を食べたことがないので、おいしい寿司を食べさせてあげようと思います。
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田中さんは英語ができなくて、大人になってから大変でした。「子供の時に勉強していれば良かった」といつも思います。田中さんは最近子どもが生まれました。将来、子供をアメリカに留学させます、あげたいです。
→将来、子どもをアメリカに留学させてやろうと思っています。
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- 使いましょうB
C:〜としか、<動詞の否定形>。
- 「それ以上〜できない」の意味です。
- 動詞には「可能動詞」をよく使います。
- 「と」は引用の意味です。後ろは「言う/思う/考える/答える」などがよく入ります。
「〜しか+否定形(数量が限定されて、少ない/足りない)」の意味を確認しておきます。(みんなの日本語27課)
田中さんはいつも2万円ぐらい財布にあります。でも今日は1000円です。少ないと思います。財布に1000しかありません
私はいつも8時間寝ます。昨日コーヒーをたくさん飲みましたから、あまり寝られませんでした。3時間です。昨日3時間しか寝ませんでした
佐藤さんの会社は夏休みが少ないです。3日です。なかなか旅行にいけません。夏休みが3日しかありませんから、なかなか旅行にいけません
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最近彼女から連絡がこない・・・。前は毎日3時間も電話していたのに・・・
→最近彼女が冷たいのは、他に好きな人ができたからだとしか思えない。
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A:田中くん、彼女と別れたんだね・・
B:そうらしい。昨日会ったけど、今は、元気を出してとしか言えないよ。
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A:クッキーを作ってみたの。良かったらtベテ。
B:ありがとう。う・・
→こんなに塩辛いのはどうしてだろう。塩と砂糖を間違えたとしか考えられない。
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田中さんは旅行へ旅行に行きました。寒かったです。料理や観光も楽しみましたが、どこでも寒かったです。
A:旅行はどうだった?
B:どうだったと聞かれても、寒かったとしか言えないよ。
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リーさんは毎日日本語を勉強しながらアルバイトしています。うちに帰ったら宿題とレポートと料理をして、あまり寝る時間もありません。両親が「日本の生活はどうだ」と聞きます。「忙しい」それだけです。
→「日本の生活はどうだ」と聞かれても、「忙しい」としか答えられない。
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- 使いましょうC