みんなの日本語 初級 第48課【教案】

「みんなの日本語 初級I・II」
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みんなの日本語48課では使役動詞を勉強します。最後にJLPT(日本語能力試験)対策として「使役受身」も教えます。使役受身はややこしいですが教師の説明なしの理解は難しいので、必ず教えましょう

自動詞・他動詞の復習

29課で勉強した、ペアになる動詞がある自動詞と他動詞の復習をします

他動詞                       自動詞

  1. ドアをあけます ↔︎  ドアがあきます
  2. ドアをしめます ↔︎  ドアがしまります
  3. 電気をつけます   ↔︎  電気がつきます
  4. 電気をけします   ↔︎  電気がきえます
  5. 猫をいれます      ↔︎  猫がはいります
  6. 車を止めます      ↔︎  車が止まります

48課でペアにならない自動詞と他動詞を教えます

T:「食べます」は自動詞ですか、他動詞ですか

S:?

T:「食べます」はご飯食べます、卵食べます。何をの「を」がつきますね。だから他動詞です。では「読みます」はどうですか

S:「読みます」も他動詞です。「本読みます」です

T:では、「帰ります」はどちらですか

S:自動詞だと思います

T:どうしてですか

S:「うちへ帰ります」ですから

T:そうです

以下の動詞をフラッシュカードで準備します。自他を混ぜてアトランダムに出題し、学生に自動詞か他動詞か考えさせます

自動詞

泳ぎます、来ます、入ります、います、走ります※、結婚します、留学します、行きます、立ちます、働きます、歩きます※

※「走ります」と「歩きます」

道を走ります、横断歩道を歩きますと「を」をとりますが、この「を」は目的ではなく移動手段の「を」なので例外です。学生から質問されたら説明します

他動詞

作ります、洗います、覚えます、閉めます、話します、買います、着ます、修理します、持って行きます、掃除します

休みます:(例外)自動詞にも他動詞にもなる動詞

  • 自動詞:自動詞たくさん歩いて疲れたから、休みます
  • 他動詞:熱があるので学校休みます

使役動詞の場面提示

T:田中さんはよく出張へ行きます。出張は疲れるので好きじゃありません

部長:田中さん、来週アメリカへ出張してください

田中:ええまたですか。わかりました・・・

T:部長は田中さんを出張させます

S:部長は田中さんを出張させます

T:S1さん、ちょっと立ってください(S1立つ)ありがとうございました。座ってください。私はS1さんを立たせました

S:私はS1さんを立たせました

T:私はS1さんを座らせました

S:私はS1さんを座らせました

T:「行かせます」「立たせます」「座らせます」は使役動詞です。これから使役動詞の作り方を説明します


使役動詞の作り方

T:動詞を辞書形で言ってください。漢字を

S:書きます

T:海で

S:泳ぎます

T:英語を

S:話します

T:友達を

S:待ちます

T:公園で

S:遊びます

T:本を

S:読みます

T:カレーを

S:作ります

T:お母さんの仕事を

S:手伝います

  • かく
  • およぐ
  • はなす
  • まつ
  • あそぶ
  • よむ
  • つくる
  • てつだう

T:「書く」の使役は「書かせる」です。「泳ぐ」の使役は「泳がせる」です。ますの前のひらがなは(u)から(a)になります!そして「せる」をつけます。では「話す」は?

S:話させる

T:まつ

S:またせる

T:あそぶ

S:あそばせる

T:よむ

S:よませる

T:つくる

S:つくらせる

T:てつだう

S:てつだわせる(×てつだせる)

1グループの使役動詞
  • かせる
  • およがせる
  • はなさせる
  • たせる
  • あそばせる
  • ませる
  • つくらせる
  • てつだわせる

2グループ

T:ご飯を

S:食べる

T:言葉の意味を

S:調べる

T:漢字を

S:覚える

T:シャワーを

S:浴びる

  • たべる
  • しらべる
  • おぼえる
  • あびる

T:「食べる」の使役は「食べさせる」です。「る」から「させる」になります。では「しらべる」はどうなりますか

S:調べさせる

T:覚える

S:覚えさせる

T:浴びる

S:浴びさせる

2グループの使役動詞
  • たべさせ
  • しらべさせ
  • おぼえさせ
  • あびさせ

3グループ

T:「する」の使役は「させる」です。「くる」の使役は「こさせる」です。では「勉強する」はどうなりますか

S:勉強させる

T:持ってくる

S:持ってこさせる

3グループの使役動詞
  • する→させる
  • 勉強する→勉強させる
  • くる→こさせる
  • 持ってくる→持ってこさせる

使役動詞は全て2グループに分類されます

<人1>は<人2>を<(自動詞)使役動詞>【強制/指示/感情】

T:私は娘に言います。「買い物に行って」娘は買い物に行きます。私は娘を買い物にいかせます

S:私は娘を買い物にいかせます

T:私・息子は塾に通います

S:私は息子を塾に通わせます

T:私・犬は散歩します

S:私は犬を散歩させます

T:先生・学生は立ちます

S:先生は学生を立たせます

T:母・私は駅まで走ります

S:母は私を駅まで走らせました

感情表現

T:おじいちゃん・孫は笑います

S:おじいちゃんは孫を笑わせます

T:兄・弟は泣きます

S:兄は弟を泣かせます

T:子ども・母親は心配します

S:子どもは母親を心配させます

T:彼・彼女はびっくりしました

S:彼は彼女をびっくりさせました

T:弟・姉は困りました

S:弟は姉を困らせました

  • B-1



<人1>は<人2>に<(他動詞)使役動詞>【強制/指示】

T:太郎君は野菜が嫌いです。お母さんは言います。「健康のために野菜を食べなさい」太郎君は頑張って食べます。お母さんはこどもに野菜を食べさせます

S:お母さんはこどもに野菜を食べさせます

  • 自動詞→<人>を〜
  • 他動詞→<人>に〜を〜(文中で「を」は2回使えないため)

T:先生・学生は宿題をします

S:先生は学生に宿題をさせました

T:先生・学生は漢字を書きます

S;先生は学生に漢字を書かせました

T:部長・田中さんはビールを飲みます

S:部長は田中さんにビールを飲ませました

T:母・息子は部屋を掃除しました

S:母は息子に部屋を掃除させました

T:父・娘は魚を食べました

S:父は娘に魚を食べさせました

T:母・子どもは薬を飲みました

S:母は子どもに薬を飲ませました

  • B-2
  • B-3
  • C-1

使役文【許可・容認】

自動詞

T:私はアメリカへ留学したいです。父に相談します

私:お父さん、アメリカへ留学しようと思っているんだけど・・・

父:心配だ・・・でもこの子のためだ。わかった。行ってこい・・

T:父は私をアメリカへ留学させました

S:父は私をアメリカへ留学させました

T:田中さんはお腹が痛くなりました。部長に相談します

田中:部長お腹が痛くて頭も痛いんです。まだ仕事があるんですが、帰ってもいいですか

部長:それは大変です。仕事は佐藤さんにお願いして、帰ってください

T:田中さんは早退しました。部長は田中さんを早退させました

S:部長は田中さんを早退させました

他動詞

T:子どもは棚に置いてあるケーキを見つけました

子ども:お母さん、このケーキ美味しそう!食べてもいい?

母:ご飯の前だからダメです

子ども:お願い!もうお腹がすきすぎて、大変だんだ!

母:わかったわ・・

T:子どもはケーキを食べました。母はこどもにケーキを食べさせました

S:母はこどもにケーキを食べさせました

T:ケンくんは大学生です。趣味は料理です

ケンくん:お父さん、相談があるんだけど、大学をやめてもいい

父:なっどうしたんだ

ケンくん:料理の勉強をしたいんだ。大学の勉強は興味がないんだ

父:仕方がないな・・わかった

T:お父さんはケンくんに大学をやめさせました

S:お父さんはケンくんに大学をやめさせました

変形練習

T:親・子どもは好きな仕事をします

S:親は子どもに好きな仕事をさせます

T:先生・学生は言いたいことを言いました

S:先生は学生に言いたいことを言わせました

  • B-4
  • C-2

<使役動詞て形>いただけませんか

T:来月友達の結婚式があります。会社を休みたいです。部長になんと言いますか

S:休んでもいいですか/休みます

T:使役動詞を使ってもっと丁寧に言います。休ませます・ください。来週会社を休ませてください

S:休ませてください

T:もっと丁寧に言います。来週会社を休ませていただけませんか

S:来週会社を休ませていただけませんか

変形練習

T:ちょっと話を聞きます

S:ちょっと話を聞かせていただけませんか

T:あなたの料理を食べます

S:あなたの料理を食べさせていただけませんか

T:ここで待ちます

S:ここで待たせていただけませんか

T:一日考えます

S:1日考えさせていただけませんか

T:この部屋を使います

S:この部屋を使わせていただけませんか

  • B-5
  • C-3

<人1>は<人2>に<使役受身>

  • 37課「受身動詞」の復習をします

T:「母は私に買い物を頼みました」受身の文にしてください。私は・・・

S:私は母に買い物を頼まれました

T:弟は私に友達を紹介しました

S:私は弟に友達を紹介されました

T:知らない人は私に道を聞きました

S:私は知らない人に道を聞かれました

T:子どもは私のスカートを汚しました

S:私は子どもにスカートを汚されました

使役受身

T:母は私を歩かせました。私は母に歩かせられました

S:私は母に歩かせられました

T:父は私に野菜を食べさせました。私は父に野菜を食べさせられました

S:私は父に野菜を食べさせられました

T:両親は私に英語を勉強させました。私は両親に英語を勉強させられました

使役受身:「させられた」という被害の感情を表します。やりたくないことをさせられた時に使います。使役受身の時は自動詞も他動詞も<人1>は<人2><使役受身>という助詞の使い方で、区別はありません

1グループの使役受身(省略形)
  • かせられる(かかされる)
  • およがせられる(およがされる)
  • はなさせられ
  • たせられる(またされる)
  • あそばせられる(あそばされる)
  • ませられる(よまされる)
  • つくらせられる(つくらされる)
  • てつだわせられる(てつだわされる)
2グループの使役受身
  • たべさせられ
  • しらべさせられ
  • おぼえさせられ
  • あびさせられ
3グループの使役受身
  • する→させられ
  • 勉強する→勉強させられ
  • くる→こさせられ
  • 持ってくる→持ってこさせられ
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