【教案】「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第9課「まもる」

「テーマ別中級から学ぶ日本語」
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「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」の教案を載せています。主に「使いましょう」の文型導入を中心に書いていきます。第9課のテーマは「まもる」です。本文は個人情報についての話です。

新しい言葉

(詳しく説明する語彙)

  • めったに(〜ない):頻度がとても少ない時に使います。
  • 投資する:その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。例)土地に投資する、子どもの教育に投資する。
  • (投資)先:「〜する所/場所」の意味。例)連絡先、送り先、旅行先など。
  • 何らか:「はっきり何とは言えないけれど」の意味。例)彼が喋らないのは何らかの事情があるのだろう。
  • あるいは:「A、あるいは、B」と使い二つのことを並べる意味と「あるいは、〜」と文頭に持ってきて「別の考え方も可能だが〜」と言う意味がある。本文は後者の意味で使われます。
  • どちらにしても:「どちらを選んでも(同じだ)」の意味。
  • のぞく:「〜のぞく」で「物陰やすきま、小さな穴などから見る」の意味。
  • 気味が悪い:「何となく恐ろしく、嫌な気持ちだ」という意味。例)暗くて気味が悪い部屋だけど、我慢して寝よう。「気分が悪い」は体調不良や外からの悪口で不快な気分になった時に使う。本文にどちらも出てくるので注意します。
  • ところで:話題を変えるときに使います。
  • まさか:「絶対ない/ありえない」の意味です。
  • 預金する:銀行などにお金を預けること。また、その金銭そのもの。
  • 気がする:「そのように感じられる」という意味。主語は「私(たち)」を使う。
  • 参考:何かをするため、他人がした方法や意見、それに関係が深いことなどをとりあげ、自分の考えのたしにすること。
  • 進む:「〜へ/に 進む」と使う。

使いましょう

A-1:<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形*+はずだ

* 例外で、な形容詞と名詞の普通形は 「な形容詞+」「名詞ー」になります。

みんなの日本語46課で既習です。その復習をします。

導入(な形容詞)

T:リンさんです。中国人です。みなさん、リンさんは日本語が上手だと思いますか

S:わかりません

T:ではリンさんについて教えます。リンさんは日本語を半年勉強したことがあります。リンさんは日本語が上手ですか

S:上手かもしれません

T:ではリンさんについてもっと教えます。リンさんは日本語を半年勉強し、それから1年日本に住みました。リンさんは日本語が上手ですか

S:上手だと思います

T:ではリンさんについてもっと教えます。リンさんは日本語を半年勉強し、それから1年日本に住みました。それから日本の会社で10年働きました。奥さんは日本人です。リンさんは日本語が上手ですか

S:上手なはずです

動詞

A:Bさん、明日はパーティですね。ところで、Cさんも来るんですか

B:Cさんは昨日新しい服と靴を買ったと言っていましたから、来るはずです

**

A:Dさんは来るか知っていますか

B:Dさんは今晩から旅行に行くと言っていましたから、来ないはずです

***

先生:先週のプリントを出してください。

学生A:先生、もらってません。

先生:Aさんは先週ずっと来ていますから、あるはずですよ。

学生A:あ、ありました。

***

A:昨日インターネットで注文した本がまだ来ないんだ。

B:2、3日で届くと書いてあるから、明日には届くはずだよ。

**

い形容詞

A:あのレストランに行こうと思っているんですが、どう思いますか

B:いつも人が大勢並んでいるので、おいしいはすですよ。

**

名詞

A:鈴木さんが今何歳か知っていますか

B:10年前に大学を卒業したそうですから、30歳ぐらいのはずですよ

  • 使いましょうA

A-2:<動詞・い形容詞・な形容詞>の普通形+はずがない

「絶対〜ない」という意味で、強い否定を表します。
導入

A:メールが届いてない、って連絡があったよ。

B:今朝送ったけど・・・

A:あ、送信ボタンを押してないよ。ボタンを押さなければ、メールが届くはずがないよ。

**

A:今隣の部屋から音がしなかった。

B:やめてよ。隣には誰も住んでいないんだから、人がいるはずがないよ。

***

旅行に来ました。小さい土産物屋さんを見ています。

店員:これはグッチのかばんです。1000円ですよ。

客:嘘でしょう。こんなところで売っている/こんなに安い/本物の はずがないよ。

***

A:これJLPT1級の問題だって。

B:嘘でしょう。こんなに 易しい/簡単な はずがありません。本当のN1は日本人でも間違えるぐらいですよ。

***

A:メアリーさん遅いね。パーティー来ないのかな。

B:メアリーさんの誕生日パーティーなんだから、来ないはずがないでしょう。

**

  • 使いましょうA-2



B:<名詞>として、〜。

「〜として」は資格や立場、カテゴリーなどを表すのに使われます。

T:学校はどこにありますか。

S:横浜です。

T:横浜では、何が有名ですか。どんな町ですか

S1:中華街です。

T:横浜は中華街がある町として有名です。

S2:海が見えます

T:横浜は海が見える町として有名です。

S3:おしゃれな店が多いです。

T:横浜はおしゃれな店が多い町として有名です。

資格

私はアメリカで日本語の先生として働いています。

立場

家の中では姉として弟の世話をしています。

大学時代、学生代表としてスピーチ大会に出たことがあります。

ミラーさんは友達としては良い人だけど、恋人としては見れない。

カテゴリー

白い恋人は北海道のお土産として有名です。

この店ではペンを買うとサービスとして無料で名前を入れてくれます。

スマホは辞書やメモとしても使える。

この公園は地震が起きた時、集まる場所として使われます。

「〜にとって」との共通点と違い

共通点:名詞に接続する

違い:「〜によって」は形容詞文が続くことがほとんど。

例→ミラーさんは英語は簡単だというが、私にとっては難しい

→本場の四川料理は日本人にとっては辛すぎます。

  • 使いましょうB

C:<動詞/い形容詞/な形容詞 の条件形>+<動詞辞書形/い形容詞/な形容詞な>ほど〜【比例】

旧版のみんなの日本語35課の文法です。この文法内の「ほど」は「くらい」に言い換える事はできないので注意してください。

T:田中さんの給料は20万円です。いいです。25万円、もっといいです。30万円、もっともっといいです。給料は多ければ多いほどいいです

S:給料は多ければ多いほどいいです

T:お酒が好きです。ビールを一杯飲みます。楽しくなります。2杯飲むともっと楽しくなります。お酒は飲めば飲むほど楽しくなります

S:お酒は飲めば飲むほど楽しくなります

T:リーさんは勉強が得意じゃありません。学校のテストが嫌いです。テストは簡単なら簡単なほどいいです

S:テストは簡単なら簡単なほどいいです

変換練習

T:日本語・練習します・上手になります

S:日本語は練習すればするほど上手になります

T:この問題は考えます・わからなくなります

S:この問題は考えれば考えるほどわからなくなります

T:この人を知ります・好きになります

S:この人を知れば知るほど好きになります

「〜につれて」との違い

〜につれて

時間的な変化に重点がある。変化にある程度の時間の幅を持つ表現を使う。

変化を表す表現を用いる。

〜ば〜ほど

程度・量の変化に重点がある。

変化を表す表現でなくても使うことができる。

  • 使いましょうC
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