【教案】「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第10課「なれる」

「テーマ別中級から学ぶ日本語」
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「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」の教案を載せています。主に「使いましょう」の文型導入を中心に書いていきます。第10課のテーマは「なれる」です。本文は時計にまつわる話です。

新しい言葉

(詳しく説明する語彙)

  • 口数:「口数が多い」はよく喋る人のことです。ただそこには「あまり意味のないこと」のニュアンスが含まれていて、いい意味ではありません。
  • 定年:ある一年齢になったら仕事を退職する場合のその年齢のことです。
  • 引っ込む:「中・奥に入る」の意味です。
  • 縁:二つ以上のもののかかわり、つながりの意味。例)ご縁があって、あの会社で働くことになった。
  • 耳に残る:「〜耳に残る」「声や音が忘れられなくなる」の意味。
  • しばらく:「少しの間」と「長い間」と両方の意味があります。
  • 嫌う:動詞。「〜嫌う」
  • 余裕:「必要な分以上に余りがあること」です。例)明日の午後なら余裕があります。/このTシャツは余裕があります。
  • 〜ことに:「Bです。それを自分はAという気持ちで受け止めている」という意味です。詳細は改訂版の20課のCで解説しています。
  • 〜たびに:「〜するときは/あることが起こると、いつも同じことが繰り返される/必ずこうなる」と言う意味です。例)故郷に帰るたびに、ビルやマンションが増えていて驚きます。詳細は改訂版の25課のBで解説しています。
  • 亡くす:「〜亡くす。」残された人を主語として、「死んだ」という事実を婉曲にいう言葉。
  • 腰をあげる:「立ち上がる」「しないでいた何かを始める」の意味があります。
  • 取りかかる:「〜取りかかる」で、「何かを始める」と言う意味。
  • 起こる:「〜起こる」と使う。
  • 振り回す:「持ったものを大きく振り回す」「思い通りに人を動かす」の意味。
  • 語りかける:相手に対して話をする」の意味。

使いましょう

A:<動詞・い形容詞・な形容詞・名詞>の普通形*+と、〜。

  • 動詞は意向形がよく使われます。
  • 「と」の前には以下の形も使えます。(使いましょうAは意向形のみ紹介されています。)
  • <疑問詞>+<動詞普通形>かと、〜
  • <動詞辞書形/ない形>+ように
  • 〜たら、〜ば、〜なら
  • 「と」の後には「思って、祈って、願って、考えて」などという意味がありますが、それを言わないで伝える表現です。
[/aside]

A:Bさんはどうして日本語を勉強しているの?

B:国へ帰ったら、通訳になろうと思っているんです。

Bさんは将来通訳の仕事をしようと日本語を勉強しています。

**

T:これはおせちと言います。お正月に食べます。今年一年幸せになれるようにというお願いを込めて食べます。

毎年正月は今年一年幸せに過ごせるようにと、おせち料理を食べます。

**

A:Bさんは毎週ボランティアをしているそうですね。どうしてなんですか。

B:困っている人を見て何もできないのは嫌だったんです。少しでも社会の役に立てればとボランティアを始めました。

**

学生は疲れたようです。いつ授業が終わるかと、時計を何度も見ています。

**

A:ああ、テストの日は本当にイライラするよ。

B:本当に疲れたね。これからカラオケでも行かない?

A:いいね!

ストレスを解消しようとカラオケに行った。

  • 子どもに英語を勉強させようと、______________。
  • できるだけ身体にいいことをしようと、____________。
  • 使いましょうA

B:<動詞辞書形/名詞>につれて、〜。

変化を表す動詞の復習をします

  • 〜なる(みんなの日本語19課)
  • 増える・減る(みんなの日本語43課)
  • 上がる・下がる(みんなの日本語43課)
  • 変わる(みんなの日本語35課)
  • 年をとる(みんなの日本語25課)
  • 慣れる
  • 〜てくる・〜ていく
導入するとき、→を書いて変化の様子を視覚的にとらえられるようにするとわかりやすいです。
来年から、給料が増えます。嬉しいですね。でも一緒に仕事も増えます。給料が増えるにつれて、仕事も増えます。

***

初級のとき、文法は簡単でした。中級になると難しくなりました。上級になるともっともっと難しくなってきました。クラスが上がるにつれて、だんだん文法が難しくなってきた。

***

3年前に一人暮らしを始めました。最初は料理や洗濯も上手にできなくて大変でした。でも今はなんでもできます。一人暮らしが長くなるにつれて、なんでも一人でできるようになった。

***

昔、結婚といえば女の人が男の人の家族と一緒に住まなければなりませんでした。でも今は、別々に住んだり、週末だけ一緒に過ごしたり、色々なスタイルがあります。時代の変化につれて、結婚のスタイルも変わってきた。

***

年をとるにつれて、目が悪くなる/疲れやすくなる/人生の経験が豊かになってきた。

  • 使いましょうB



C:<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形+どころか、かえって〜。

*普通形ですが、な形容詞と名詞は「だ」がつきません。な形容詞は「な形容詞+な」もいいです。

「〜どころか、かえって〜」の意味は「〜ではなくて、予想とは反対に〜だ」の意味です。

例:日本の物価は高いどころか、私の国より安い。/田中さんはお金がないどころか、会社の社長だ。

ここでは程度の差ではないので注意しましょう。

  • 例:このビルの中は暖かいどころか、暑い。

ダイエットを諦めて、好きなものを食べることにした。すると、ストレスがなくなって、予想してなかったことに、痩せました。

ダイエットをやめたところ、太るどころか、かえってストレスがなくなり健康的に痩せることができた。

**

「部長様」「伺わせていただきます」「おっしゃられる」は二重敬語といって、正しい日本語ではありません。1つで十分です。嫌だなと思う人もいます。

敬語を使いすぎるのは礼儀正しいどころか、かえって相手に対して失礼になることもある。

**

夫が転勤になったから一緒に外国に住むことにしました。最初は大変でした。でも慣れてくるともう全然大変じゃなくなりました。反対に生活は日本より楽しくなりました。

海外生活は、慣れてくると大変どころかかえって国にいた頃より楽しくなりました。

**

A:ここは僕が払います。

B:いいえ、いいえ。私も出しますよ!はい!

A:・・・。

食事代を半分出したら、相手は感謝どころか、かえってがっかりしている様子だった。

  • 書きましょうC

D-1::<動詞・い形容詞・な形容詞・名詞>の名詞修飾型+わけだ。

経緯を説明する

田中さんの両親は足が弱くなって料理や掃除も大変そうです。子どもも家族は多い方が楽しいと言いました。それで一緒に住むことにしました。

A:今ご両親と一緒に住んでいるんですね。

田中:ええ。両親は足が弱くなって色々心配だし、子どもも家族が多い方が楽しいと言ってくれて、一緒に住むことにしたわけです。

A:いいですね。

***

A:ジョンさんの日本語は本当に自然ですよね。

B:実は彼は小さいとき日本に住んでいたので、あんなに上手なわけです。

**

A:どうしてこのパソコンだけ安いんですか。

B:それは、古いモデルですし、最後の一つなので、安くなっているわけです。

D-1:<動詞・い形容詞・な形容詞・名詞>のわけだ。

  • こちらは相手の言葉を自分の言葉で言い換えたり、納得したりするときに使います。

A:昨日一晩中ユーチューブをみていたんですよ。

B:つまり 寝ていないわけですね。

C:だから 目がちょっと赤いわけですね。

**

A:お兄ちゃん先月貸したお金、返してくれる?

B:あ、最近色々買い物しちゃって、それで家賃も払わなくちゃいけなくて・・・。今月も大変なんだ。

A:つまり また返せないというわけか。/だから、またお金を借りたいというわけか

**

A:彼女は私の妹の子どもです。

B:つまり、姪だと言うわけですね。/だから顔が似ているというわけですね。

  • 使いましょうD-1

D-2::<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形*からといって、<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の名詞修飾型*+わけではない。

*普通形ですが、な形容詞と名詞は「〜である」も使われます。

*名詞修飾型ですが。な形容詞と名詞は「」がつかなくてもいいです。また、「〜である」も使えます。

100パーセントじゃない

T:アメリカに住んでいる人は英語が話せますか。

S:はい。

T:そうですね。話せる人が多いです。でもみんなですか。

S:いいえ、わからない人もいます。

T:そうです。アメリカに住んでいる、それだけの理由で、英語が話せると言う意味にはなりません。アメリカに住んでいるからと言って、英語が話せるというわけではない。

**

T:日本語の敬語は少し難しいです。日本語を勉強している人はみんな嫌がります。では日本人はみんな敬語が上手でしょうか。

S:上手じゃない人もいると思います。

T:そうです。日本人だからといって、敬語が上手だという/上手な わけではない。

**

ミラー:田中さん、近くに寿司屋ができたらしいですよ。一緒に行きませんか。

田中:実は、寿司があまり好きじゃないんですよ。

ミラー:ええ?日本人なのに?

田中:日本人だからといって、みんな寿司が好きというわけじゃないよ。

ミラー:そうなんですか。

**

佐藤さんはカラオケが好きです。よく事務所で歌っています。

会社の人:佐藤さん、これからカラオケ?

佐藤さん:いや、映画を見に行くよ。

会社の人:へえ、めずらしいですね。

佐藤さん:普通ですよ。カラオケが好きだからといって、毎日歌いにいくわけではないよ。

**

正しい理由にはならない。

田中さんと佐藤さんはとても仲がいい友達です。お互いよく知っています。最近田中さんがよくケータイを見ています。佐藤さんは思いました。「彼女かなあ」。そして田中さんがトイレに行っている間にケータイを見てしまいました。田中さんは戻ってきて怒りました。

田中:どうして僕のケータイを見てるの?

佐藤:まあまあ、僕たち仲もいいし、おこらないで!

田中:仲がいいからといって、その人のケータイをみてもいい(という)わけじゃないよ。

佐藤:そうだね。ごめんね。

**

アドバイス

AさんとBさんは旅行中です。

A:あれ、パスポートをなくした。どうしよう!!!ああ!大変だ!

B:落ち着いてください。パスポートがないからといって死ぬわけじゃありませんよ。

作文

  1. __________からといって、全くしないわけではない。(例:料理は面倒だ)
  2. __________からといって、お金がないわけではない。
  3. 〇〇(自分の国)人だからといって、_________わけではない。
  • 使いましょうD-2

 

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