新しい言葉
(丁寧に説明する必要がある語彙)
意外:「思っていたのと違う」の意味
凝る:「〜に凝る」という使い方。夢中になる、熱心になる、など。
というのも:「その理由は」の意味
思い浮かべる:「心の中に描く」の意味、「思い出す」に近い
〜がわりに:例)時計がわりに携帯を見ます。
重んじる:大切だと考える、大切にする
慎重(な):よく注意して、簡単に考えて動かない
性質:人、物、どちらにも使える、「性格」は人に使う。
神経質(な):「細かいことを気にする」の意味
一目で:「ちょっと見ただけで」の意味
気まぐれ:「気持ちが変わりやすい」の意味
与える:「あげる」という意味
典型的:その性質をよく表している、の意味
のんき(な):急がない、心配しないの意味、ネガティブな意味を持つ
相性:相性がいい/悪い と使う
いい加減(な):「いい加減な人」とはどんな人か考えさせます。(例:約束を守らない、嘘を言う、お金を返さない、など)
わずか:「とても少し」の意味
分類する:「分ける」の意味
反論する:「〜に反論する」の形で使います
〜うえで:N2文法です。使いましょうBで練習します。
より:「もっと」の丁寧な言い方です。
使いましょう
A①:<動詞辞書形/た形>とおり+に/になる/だ。
漢字表記は「通り」となります。
「〜と同じに」「〜のまま」と言う意味になります。
A:このカレー、本当においしいですね。
B:よかったです。妻が言う/妻が教えてくれた/本のレシピの とおりに作ったんですよ。
A:そうなんですか。
**
A:田中さん、会議に間に合うかな。
B:きっと遅刻すると思うよ。
田中:すみません、遅れました!!!
B:ほらね。私が言った/予想のとおりでしょう。
**
A:Bさん、大阪の人でしょう。
B:その通りです。どうしてわかったんですか。
A:話すとき、時々関西弁になっていますよ。
B:えっ気づきませんでした。
A②:<動詞ます形/名詞>どおり、〜
(動詞のます形や名詞にそのまま接続する場合は発音が「どおり」になります。)
A:息子が大学にはいかないと言ってるんです。将来が心配です。
B:子どもは親の 思い/期待 どおりにはなりませんよ。自由にさせた方がいいですよ。
**
A:来年からフランスで働くことになったんです!
B:すごいですね。願い/希望 どおりになってよかったですね!
**
A:明日のサッカーの試合、緊張するなあ。
B:大丈夫だよ。練習したとおり/いつもどおり にやれば。
作文
A:明日のJLPTうまくいくかなあ。
B:大丈夫だよ。___________通りにすればいいよ。
(解答例:勉強した、先生に習った、模擬テストの、など)
- 使いましょうA(問題3の「悪くなった」の意味がわかりにくいので説明しましょう。)
B:<動詞た形/名詞+の>上で、〜。
「Aをしてから、Bをする」と言う意味です。Aが全部終わって、それを確かめてから次のことをすると言うことを表すときに使います。
A:来年イギリスに転勤してくれませんか。
B:イギリスですか、子どもの学校のこともありますし、家族と相談した上で、お返事します。
**
A:夫がイギリスで働くことになったんです。私も仕事を辞めて彼についていこうかなと思っているんですよ。
B:大切なことですから、よく考えた/もっと彼と話し合った/他の人の意見を聞いた 上で、決めた方がいいですよ。
C:そうですね。
**
Bさんは新しいクレジットカードを作りました。
店員:こちらは契約書です。内容をよく確認した上で、契約書にサインしてください。
**
<ダイエット商品の説明>
この商品を一ヶ月お使いになった上で全く痩せなかったら、代金をお返しします。
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A:私はイギリスの大学に行きます。
B:え?ご両親はなんて言っているんですか。
A:大丈夫です。イギリスの大学に行くことにしたのは、両親に相談した上でのことです。
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A:あの人はO型だから、きっと優しくてリーダーシップがあるはず。
B:血液型なんて信じられないよ。何度かデートした/彼の行動や態度をよく見た 上で判断したらどうですか。
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作文
- ___________た上で、その人と付き合うか決めます。
- ___________た上で、その会社に入ります。
- 使いましょうB
- 聴解IABC
聴解C①:だって<普通形だな>んだもん/もの
理由を言うときに使います。「もん/もの」は正当な理由を表す「〜ものですから」の意味です。
A:またチョコレート食べてる。太っちゃうよ。
B:だって、好きなんだもん。
聴解C②:そう言われれば/そう言われてみれば
相手の言うことを聞いて、そうかもしれないと言いたいときに使います。
A:メアリーさん、トイレから戻ってこないよ。大丈夫かな。
B:そう言われれば、そうだね。ちょっと様子を見てくるよ。
**
A:最近痩せた?
B:そう言われてみれば・・・。最近忙しくてあまり食べていないからかな。
C①:<名詞>によって、〜。
「Aの性質が原因でBが変わる」と言う意味です。
T:みなさんの大切なものは何ですか。
S:お金です/家族です/恋人です/時間です
T:大切なものは人によって違います。
**
T:みなさん何時に起きますか。
S:6時/7時/8時 に起きます。
T:何時から何時まで働きますか。
S:〇〇時から〇〇時まで働きます。(何人かに言わせる)
T:生活習慣は人によって違います。/勤務時間は会社によって違います。
その他
***
ABC美容院へ行きました。とても良かったです。その一ヶ月後もう一度行きました。あまりよくなかったです。
→あの美容院は切る人によって上手だったり、下手だったりします。
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私の会社には社員用の食堂があります。その食堂には日替わりの定食があって毎日メニューが変わります。
→社員食堂は日によってメニューが変わります。
→定食は作る人によって、おいしかったり、おいしくなかったりします。
- 使いましょうC-1
C②:<名詞>によって、〜。
原因を表します。「によって」の後は結果を表す自動詞がよく使われます。
みんなの日本語39課で原因の「で」を勉強していますが、「によって」の方が書き言葉的表現です。
田中さんは毎日残業していました。ストレスが溜まっていました。ある日「胃が痛い・・・」
→田中さんは残業のストレスによって胃痛になってしまった。
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日本の消費税が10パーセントになります。景気が悪くなると言う人もいます。
→増税によって、景気が悪くなるという人もいます。
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日本の「円」が安くなりました。日本へ来る外国人観光客は増えました。
→円安によって、日本へ来る外国人観光客は増えました。
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(テレビ番組で有名になった人などを例に出します。スーザンボイルなど)
たった一つのテレビ番組によって、彼女の人生は大きく変わりました。
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田中さんはずっと外国で生活したいと考えていました。そしてアメリカに留学しました。気づきました。日本料理は美味しいなあ、日本の生活もよかったなあ・・・
→外国で生活することによって、自分の国の良さに気づいた。
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その他
ドアの故障によって、電車が止まってしまった。
あの時代のサラリーマンの努力によって、日本は豊かになった。
作文
- ______________によって、私の人生は大きく変わった。
- 使いましょうC-2
書きましょう
A-1:日本人には<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の名詞修飾型+傾向があるが、それは <動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形+と言う人もいる。
名詞修飾型についてはこちらで説明しています。
この文は<A>という意見に対して、賛成する人もいる、反対する人もいる、原因はこうだという人もいて、その一部を紹介しているという状況設定です。
例)
日本人には約束の時間をきちんと守るという傾向があるが、それはとてもいい習慣だ/外国人にとっては厳しすぎるだろう という人もいる。
- 書きましょうA-1
B:<動詞/い形/な形/名詞>の名詞修飾型*+傾向があるが、<動詞/い形/な形/名詞>の普通形+と考える人もいる。私もその一人である。というのも、<動詞・い形/な形/名詞>の普通形+からである。
(*「<動詞・い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形+という」の形も使えます。)
「というのも」の意味を説明します。
というのも:その理由は
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日本人には血液型で相手との相性を判断するという傾向があるが、その考えは全く理解できないという人もいる。私もその一人である。というのも、そのやり方は科学的に根拠がないことだからである。
- 書きましょうB
A-2:<名詞/動詞/い形容詞/な形容詞>の名詞修飾型+の>が、一目でそれと分かるのは、<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形+からである。
「一目で」の意味を説明します。
一目で:「ちょっと見るだけで」という意味です。
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田中さんが新しい社員の佐藤さんのことが気になっているのが、一目でそれとわかるのは、彼女と話すときだけ顔が赤くなっているからである。
- 書きましょうA-2
- 速読AB