『新日本語の中級』について
技術研修生・一般成人を対象とした、場面を中心とした中級会話教材です。初級で学習したことが、実際にはどのように使われているのか、「いつ、どこで、だれが、どんな心情で、なんのために」話しているのか、そのとき、どんな表現を選べるのかを学習し、運用に結びつけます。初級レベルから本格的な中級レベルへの滑らかな移行ができるように前半では初級文型の復習、後半では「話題」とそれに伴う語彙の拡大などを行います。
引用:スリーエーネットワーク(一部抜粋)
全部で20課です。1課が5時間〜6時間ぐらいかけて教えています。初級の内容を復習しながら文型を学び、さらに上のレベルへとつなぐための橋渡し的なテキストです。技術研修生を対象としているので、『みんなの日本語』よりも社会人らしい語彙や言い回しが多いです。復習+教科書+応用で授業のボリュームを増やし、会話の機会をたくさん設ける工夫が必要です。
授業の進め方
[語彙]→ [学習目標の確認] → [学習する前に] → [DVD] → [会話の練習(文型導入)]→[読もう(文字・読解)の練習]→[読もう(文字・読解)の練習] →[活動]→[聞こう]
『みんなの日本語』のと結構違います。場面を切り取って教えるので、1課を会話(文型)ごとに分けて教えます。課によって順番が前後するときもあります。
- [語彙]:会話(文型導入)で使用する語彙を小分けに教えます。
- [学習目標の確認]:その課でできるようになることを確認します。
- [学習する前に]:ウォーミングアップとして学生に会話に関連する質問をします。盛り上がるように頑張りましょう!質問がわかりづらい場合があるので内容を変えたり、追加説明をするときもあります。
- [DVD]:DVDを見ます。内容がわかったか聞きます。
- [会話の練習(文型導入)]:会話の中で出てきた文型を導入し、練習します。
- [読もう(文字・読解)の練習]:教科書を見て、問題を解きます。
- [活動]:応用練習をします。教科書の内容が学生にあっていないときは自作しても良いです。
- [聞こう]:課のまとめで聞きます。教科書付属のCDがあるので、それを聞いて、問題に答えます
以下使用する教材をまとめます。
語彙
補助教材を使います。現在英語、中国語、ベトナム語、韓国語、インドネシア語、タイ語が出版されています。
翻訳だけではわかりにくい語彙は補足して教えます。基本的には口で説明し、難しそうなら絵も準備しましょう。
文法解説書は別にあります。
基本的に授業では使いませんが、学生は復習や予習に役に立つでしょう。語彙と同じ言語の解説書があります。
学習する前に、会話の練習、読もうの練習
先ほども出ましたが、こちらの本で教えます。みんなのにほんご の時とは違い、授業中に開けて、書き込んで使います。書き込むのが嫌ならノートを持ってくるようにと伝えます。
DVD
会話ごとに出てくるのでよく使います。授業前に見ておくようにしましょう。研修生の李さんが主人公です。みんなの日本語より美男美女率が高い印象です。どうでもいい情報すみません。
聞こう
こちらで学習します。結構スピードが速くてびっくりします。学生も戸惑うと思うので、何度か聞かせましょう。どうしてもわからない場合はCDの代わりに私がスクリプトを読んでました。後半に入ってくるとだいぶん聞き取れるようになってきます。聞き取りが弱い学生にはCDやアニメやドラマでとにかく日本語を聞いてくださいと指導しましょう!
これで教え方と使用教材の紹介は終了です!次から教案を紹介していきますね。