JLPT対策・N2文法編です。30回目は話題の中心の意味である「<名詞・動詞辞書形+かどうか>をめぐって」という文型とその例文を紹介します。
<名詞・動詞辞書形+かどうか>をめぐって
漢字について
- 「めぐって」は「巡って」と書きます。
名詞につづく場合の形について
- 「<名詞>をめぐる<名詞>」「<名詞>をめぐっての<名詞>」という形もあります。
「Aをめぐって」は「Aを中心テーマにして」「Aを目的にして」という意味です。
- Aには議論のテーマ、うわさ、争っている問題、目的とする人やものごとなどが入ります。
- 主語は普通、複数になります。
例)
○2人の男性たちが一人の女性をめぐって戦った。
×田中さんは一人の女性をめぐって戦った。
○遺産をめぐって兄弟たちが喧嘩している。
×遺産をめぐって、私は手続きをしている。
例文
- 新しい空港建設をめぐって地元の住民たちが反対運動をしている。
- この地域では2つの国により土地めぐっての争いがずっと続いている。
- 与党と野党の責任者は、憲法改正や社会保障などをめぐって議論した。
- 日本では女性の差別待遇をめぐる長い裁判の歴史があります。
- 20世紀は石油を巡って争う世紀だったと言われています。
- 部長の退職をめぐるうわさは、またたく間に会社中に広がった。
- 車内の働き方改革が実現できるかどうかをめぐっては、社長の意見が重要になる。
- 一人の男性をめぐって20人の女性が争うバラエティー番組が人気だそうだ。
【参考】類似表現
- 〜について:みんなの日本語21課文型4
- 〜に関して
- 〜を中心として