JLPT対策・N2文法編です。80回目はできないという意味の「<動詞辞書形/ない形>わけにはいかない・わけにもいかない」という文型とその例文を紹介します。
<動詞辞書形>わけにはいかない・わけにもいかない
「Aわけにはいかない・わけにもいかない」は「状況(社会的、道徳的、心理的理由などの様々な事情)からみて、Aできない」という意味です。
- 「動詞ない形+わけにはいかない」は「〜しなければならない」という意味です。口語的な表現です。
- 能力的にできないという意味では使いません。
- 「〜ないわけにはいかない」は状況の流れに身を任せざるを得ないというあきらめの気持ちがあります。また、否定的な意味のある言葉に接続するとき、意味を間違える可能性があるので、確認しながら教えましょう。
- 「断るわけにはいかない」・・断らない
- 「断らないわけにはいかない」・・断る
- 「あきらめるわけにはいかない」・・あきらめない
- 「あきらめないわけにはいかない」・・あきらめる
例文
理由があって、〜できない※
- 今日はJLPTの試験の日だから、熱があっても休むわけにはいかない。
- 上司からの誘いなので、面倒だが断るわけにもいかない。
- 車で来ているので、今日はお酒を飲むわけにはいかない。
- 家族がいるので、辛いからといって、今の仕事を辞めるわけにもいかない。
- 疲れているが、子ども達の遊んでというお願いを無視するわけにはいかない。
〜しなければならない
- 私が責任者である以上、その会議に出席しないわけにはいかない。
- お年寄りが電車に乗ってきたら、席を譲(ゆず)らないわけにはいかない。
- 私がみんなを誘ったのだから、今晩の飲み会に行かないわけにもいかない。
【参考】類似文型