JLPT対策・N2文法編です。18回目は期間と手段の意味を表す「<名詞>を通じて、通して〜」という文型とその例文を紹介します。
<名詞>を通じて、通して〜
2つの意味がありますので、それぞれ分けて説明します。
読み方に注意!
- 通じて:「つうじて」と読みます。
- 通して:「とおして」と読みます。
「通(とお)して」の方が「通過・移動」の意味が強いです。「通(つう)じて」は「つながる」という意味合いが強いです。例外もありますが、ここではこの2つは置き換え可能な表現として扱います。
意味1:手段・仲立ちとして
「Aをを通じて、通して〜」は「Aを手段・仲立ちとして」という意味があります。副次的な、予想しなかった結果を述べます。直接目的としていた結果について述べる場合には使いません。(ダメな例:アルバイトを通してお金をもらった。→アルバイトでお金をもらった。)
- 中級から学ぶ日本語の6課で学習しました。
意味1の例文
A子さんはツアーガイドになるために日本語を勉強しました。日本語を勉強しながら日本の文化も知ることができました。日本語の勉強を 通じて/通して 日本文化を知りました。
- SNSを通じて世界中の人と友達になれます
- スポーツを通して友達を作ります
- アルバイトを通じて敬語を学びました
- ブログを通して、自分の気持ちを色々な人に伝えたい。
- 秘書を通して社長に連絡してください
- 老人ホームでのボランティアを通じて、お年寄りの生活の大変さを学んだ
意味2:〜の期間ずっと
もう一つ「Aをを通じて、通して〜」は「Aの期間ずっと〜」という意味があります。
後件は「続いている」という意味の文が来ます。
意味2の例文
- トマトの旬は夏だが、一年を通してスーパーで売られている。
- 私の国の日中の気温は年間を通じて30度ぐらいです。
- 40年の教師生活を通して、たくさんの素晴らしい学生と出会いました。
- この寺には様々な植物が植えられていて、四季を通じて景色が楽しめます。
- 生涯を通じて結婚しない人が増えているそうだ。