N1の文法80回目です。主張・断定の意味を持つ「(これが)<名詞>でなくてなんだろう(か)」という文型の意味と例文を紹介しています。
(これが)<名詞>でなくてなんだろう(か)
「Aでなくてなんだろうか」は「まさにAだ」「これこそAだ」「A以外と考えられない。」という意味です。
- 反語的表現を使い、意見・感情を強調しています。
- 主に書き言葉で使います。よりかたい表現で「でなくてなんであろう(か)」という言い方もあります。
例文
- 祖母は毎朝5時に起きて、家族のためにお弁当を用意したそうだ。これが愛でなくてなんだろうか。
- 彼女にだけ仕事を増やすなんて、これがいじめでなくてなんでしょうか。部長は厳重な処罰を受けるべきです。
- 育休から戻った社員を嫌がらせのように転勤させるとは、差別でなくてなんだろうか。
- 写真ではイケメンだったのに、実物は全然違うなんて、詐欺でなくてなんだろうか。
- 仕事をしていると時間が経つのを忘れてしまう。これが天職でなくてなんだろうか。
- 5歳でこんな演技ができるなんて、この子役は天才でなくてなんだろうか。
- 自慢するためにブランド物を買うなんて、お金の無駄遣いでなくてなんだというのか。
- 一人の男のせいで、大勢の命が失われた。これが悲劇でなくてなんであろうか。
- 友達は飛行機で隣に座った人と結婚したそうだ。これが運命でなくてなんだろう。