JLPT対策・N2文法編です。84回目は不釣り合いだという意味である「<動詞・い形・な形の普通形/名詞+の>わりには」という文型とその例文を紹介します。
<動詞・い形・な形の普通形*/名詞+の>わりには
接続について
*普通形ですがな形容詞は以下のように接続します。
- な形容詞
だ→な形容詞な・である+わりには
漢字について
- 「わりには」は「割には」と表記します。
- 「Aわりには、B」は、「Bはという基準から考えられる程度と違っている。」「AとBのバランスがとれていない。」という意味です。
- 何かを評価する表現です。意味や程度に幅(はば)があること(年齢、値段、量、時間など)に使います。
- 文の続きで、「〜。その割には」という言い方もあります。
- 「わりには」の「は」を省略することもできます。
例文
A:お酒は弱いんです。
B:無理しないでくださいね。
A:(ぐびぐびぐび)
→新入社員はお酒が弱いと言っている割に(は)、ビールを何杯も飲んでいる。
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A:歌うのが好きで、よくカラオケに行っているんだ。
B:へえ、一曲歌ってみてよ。
A:あーあー🎵
B:・・・・。
→Aさんは思った割には、歌が上手じゃなかった。
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A:東京ホテルはどうだった?
B:寝るだけだから期待していなかったけど、きれいで、サービスもよかったよ。
→あのホテルは値段が安かった割に(は)、きれいで、サービスもよかった。
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A:あの会社、また人を募集しているね。
B:仕事が大変な割に、給料が低いからだと思うよ。
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T:(若く見える有名人などの写真を見せて)この人は何歳だと思いますか。
S:〇〇歳です。
T:実はもう35歳です。
S:へえ。
→この男性歌手は、年齢の割に(は)、若く見える。
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A:ピンポーン
B:あれ?どうしたの?
A:今日風邪で学校休んでたから、心配で見に来たよ!
B:ああ、ありがとうね!
→B君は風邪の割には元気そうな様子だ。
その割には
- 彼女は一度も留学したことはないそうだ。その割には、英語が上手だ。
- 彼は長年プログラマーとして働いていたそうだ。その割にはキーボードを打つのが遅い。
【参考】類似文型
- 〜にしては