新しい言葉
(丁寧に説明する必要がある語彙)
旅の恥はかき捨て:旅行先は知り合いがいないので、普段ならしない恥ずかしい言動をやってしまうものだということ。
ことわざ:いくつか紹介して意味を当てさせましょう。例)石の上にも三年
非常:緊急事態の意味。「非常に」になると「とても」の意味になる。
枠:「枠にはまった」とは決まったもので、新しくないと言う意味。
無礼講:お酒を飲むときに使われます。
決める:他動詞なので、使い方は「〜を決める」。自動詞は「〜が決まる」
壊れる:自動詞なので、使い方は「〜が壊れる」。他動詞は「〜を壊す」
息抜き:疲れたとき、緊張したときに少し休むと言う意味。
出来上がる:全部できたと言う意味。例)料理が出来上がった。
相変わらず:前と同じだと言う意味。例)相変わらず面白い人ですね。
〜にしたがって:①「〜の通り」と言う意味。例)説明書にしたがって、操作する。②「〜につれて」と言う意味。例)年をとるにしたがって、忘れやすくなる。
気に掛ける:心配してあげる。考えている。
無関心:興味を持たないこと。
取り引き:売ったり買ったりすること。
ゆずる:自分のものを他人にあげる。
利益:利益がある/ない などと使う↔︎損失
関心:関心がある/ない などと使う。「興味」との違いを説明する。
→興味:こころを惹かれ、面白みがあると感じたりすること。カジュアルより。
→関心:物事に注意を向けたり気にかけたりすること。重い内容にも使える。
意識:↔︎無意識
使いましょう
A:<動詞・い形容詞・な形容詞・名詞>の名詞修飾型+わけだ。
経緯を説明する
田中さんの両親は足が弱くなって料理や掃除も大変そうです。子どもも家族は多い方が楽しいと言いました。それで一緒に住むことにしました。
A:今ご両親と一緒に住んでいるんですね。
田中:ええ。両親は足が弱くなって色々心配だし、子どもも家族が多い方が楽しいと言ってくれて、一緒に住むことにしたわけです。
A:いいですね。
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A:ジョンさんの日本語は本当に自然ですよね。
B:実は彼は小さいとき日本に住んでいたので、あんなに上手なわけです。
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A:どうしてこのパソコンだけ安いんですか。
B:それは、古いモデルですし、最後の一つなので、安くなっているわけです。
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使いましょうA-1
使いましょうA-1は問題文の背景状況も説明しましょう。
②「やめることになった」→自分で辞めるわけではない。
④パーティーなどで人を集めたと言う状況。
⑤インタビューをしていると言う状況。
A-2:<動詞・い形容詞・な形容詞*・名詞*>の普通形+という わけだ。
- な形容詞と名詞は「だ」がつかない場合もあります。「ーである」も使えます。
- こちらは相手の言葉を自分の言葉で言い換えたり、納得したりするときに使います。
A:昨日一晩中ユーチューブをみていたんですよ。
B:つまり 寝ていないというわけですね。
C:それで 目がちょっと赤いと言うわけですね。
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A:お兄ちゃん先月貸したお金、返してくれる?
B:あ、最近色々買い物しちゃって、それで家賃も払わなくちゃいけなくて・・・。今月も大変なんだ。
A:つまり また返せないというわけか。/それで、またお金を借りたいというわけか
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A:彼女は私の妹の子どもです。
B:つまり、姪だと言うわけですね。/それで顔が似ているというわけですね。
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- 使いましょうA-2
B:<動詞ます形/ない形/い形+い/な形な/名詞/副詞>+ながら、〜。
「のに/けれども」の意味に近い「ながら」
明日はテストです。今晩は頑張ろうと、勉強を始めました。でも、いつの間にか机の上で寝てしまいました。
→勉強しようと思いながら、寝てしまいました。
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私の友達は突然会社を辞めてアフリカでボランティアを始めました。私は聴きます。「生活は大変でしょう?」友達は「楽しいです」と言いました。
→友人はお金がないながら、楽しく生活しているそうです。
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ジョンさんはメアリーさんと婚約しています。でも毎晩他の女性と出かけています。
→彼はメアリーさんと婚約しておきながら、毎晩他の女性と遊んでいる。
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電車で男の人が座っていました。そのとき足の悪そうなおばあさんが乗ってきました。困っています。男の人はそのおばあさんを見ましたが、寝たふりをしました。
→彼はおばあさんが困っているのを知っていながら、何もしなかった。
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A:今度京都へ行くんですが、いいレストランを知りませんか。
B:ABCレストランがいいですよ。小さい店ながらメニューがたくさんあって、サービスもいいです。
参考
婚約していながら、〜(今婚約している)
婚約しておきながら、〜(過去に婚約した)
A:来月パーティーをするんですが、よかったらいらっしゃいませんか。
B:あ、残念ながら、その日は出席できそうにありません。
作文
- ジョンさんは日本に10年も住んでいながら、_________________。
- 佐藤さんは病気で会社を休んでおきながら、__________________。
- 使いましょうB
- 聴解I–ABC
C:<動詞意向形/い形+いかろう/な形+であろう・だろう/名詞+であろう・だろう>と、〜。
既習の意向形の復習をしましょう。
意向形(みんなの日本語31課)
A:一緒に映画を見ない?→B:いいね。見よう。
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直前「〜しようとすると」(JLPTN3文法)
家を出ようとすると、電話がなった。
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強い否定の意思「〜しようとしない」(テーマ別中級から学ぶ日本語9課)
男の子はお母さんが買ってきた赤いシャツをどうしても着ようとしない。
「〜ても」の意味の「〜ようと」(書き言葉)
好きな人ができました。彼はパチンコなどギャンブルが趣味で、お金がありません。両親は反対します。でもとても優しい人ですから私は絶対結婚したいです。
→両親が「だめだ」と言おうと、私は彼と結婚する。
→どこの誰が反対しようと、決してあきらめません。
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田中さんは将来オリンピックの選手になるつもりです。周りの人は言います。「難しいよ」「大変だよ」「何年もかかるよ」。それでも成功するまで、頑張ります。
→何年かかろうと/どんなに難しかろうと/どんなに大変であろうと、成功するまで頑張るつもりだ。
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明日は大切なお客様がいらっしゃいます。お腹が痛くても電車が故障しても、遅刻はだめです。許されません。
→どんな理由があろうと、遅刻は許されません。
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A:結婚50周年、おめでとうございます。もう相手のことならなんでも知っているんでしょうね。
B:いいえ、何年一緒にいようと、相手のことが全て理解できるわけではないんですよ。
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今日の宿題は作文です。作文は何を書こうと自由ですが、必ず来週出してください。
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- 使いましょうC
D:<動詞辞書形/動詞2グループと動詞3グループのない形/する>まい。
強い否定の意思(書き言葉)
昨日お酒を飲みすぎました。転んで怪我をして入院しました。会社を休みすぎて、くびになりました。これから絶対にお酒を飲みません。
→お酒なんて二度と飲むまい。
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昨日行った店はサービスが悪かったです。料理もまずかったです。二度と行きません。
→昨日のレストランには二度と行くまい。
→あのレストランではもう二度と 食べるまい/食べまい。
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以前パチンコで負けて、貯金がなくなってしまった。
→決してパチンコはす(る)まいと決めていたのに、友達に誘われてまた店に行ってしまった。
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今月は貯金すると決めていました。
→今月はもうお金を使うまいと決めていたのに、安くなっていたので、また服を買ってしまった。
- 使いましょうD
- 聴解IIAB
書きましょう
A-1:<動詞-て形>も<動詞・い形容詞・な形容詞・名詞>の名詞修飾型 +ふりをしておきながら、<動詞辞書形>と、慌てて 〜。
「ふりをする」を説明します。
田中さんは暇でも忙しいふりをする。
彼女はお年寄りがいても寝たふりをしている。
子どもは母親の注意に聞こえないふりをしている。
「ながら」を説明します。
この課の使いましょうBの「ても」の意味の「ながら」であることを確認します。
「慌てて」の意味を説明します。
急いで、早くと言う意味。
導入
私は一人息子がいます。部屋が汚いです。妻が注意しますが聞こえないふりをします。でも彼女が遊びに来ると慌てて部屋を掃除します。
→息子は妻が部屋を綺麗にするように注意しても、聞こえないふりをしておきながら、彼女が遊びに来ると、慌てて部屋を掃除します。
- 書きましょうA-1
A-2:<動詞・い形容詞・な形容詞・名詞>の普通形+が、ただしそれは<名詞>で(あって)、 〜。
「ただし」の意味を説明します。
「しかし」の意味に近い、条件を言うときに使います。
A:写真を撮ってもいいですか。
B:はい。ただし、フラッシュは使わないでください。
夫はいつもにぎやかでよく話すが、ただしそれはうちの中だけであって、会社ではおとなしい人と言われているそうだ。
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田中先輩は上下関係に厳しいが、ただしそれは仕事中だけであって、一緒に飲みに行くと友達のように話してくれる。
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- 書きましょうA-2
- 速読AB