JLPT対策・N2文法編です。125回目は「〜前に」という意味の「<辞書形(の)/名詞>に先立って」という文型とその例文を紹介します。
<辞書形(の)/名詞>に先立って
漢字の読み方
- 先立って:さきだって
名詞に接続する時
- 「<辞書形(の)/名詞>に先立つ<名詞>」となります。
「Aに先立ってB」は「Aする前にB」「Aの前にB」という意味です。
- Aがメインで、BはAの前段階にするものが入ります。。
- 改まった、特別な場面で使われます。日常的なことには「前に」を使います。
- より丁寧な言い方は「Aに先立ちまして、B」、書き言葉的な言い方は「Aに先立ち、B」です。
例文
- 引っ越しに先立って、古い家具や家電を捨てることにした。
- 試合に先立って、両チームの代表が選手宣誓をした。
- 家族に先立って、父が転勤先のアメリカに向かった。
- 今年のオリンピック開催に先立って、次々と新しいホテルが建てられている。
- 新作映画の上映に先立って、主演俳優が舞台で挨拶した。
- アメリカの大統領が日本に来るに先立って、東京の警備体制が強化された。
- 2月上旬に公立校入試に先立つ私立校入試が行われる。
- 大震災から9年に先立ち、首相は被災地の復興現場を視察した。
- サービス開始に先立ちまして、会員の皆様に3ヶ月間の無料トライアルを提供いたします。
【参考】類似文型
- 〜に際して/にあたって
- 〜の前に(みんなの日本語18課)