JLPT対策・N2文法編です。78回目は理由の意味である「〜からには、以上(いじょう)は、上(うえ)は」という文型とその例文を紹介します。
〜からには、以上は、上は
接続について
- 普通形
だ→である+からには・以上は - 動詞辞書形/た形+上は
「Aからには・以上は・上は、B。」は「Aだから、当然Bだ。/Bする必要がある。/必ずBだ。」という意味です。
- 「からには」のもっと硬い言い方で「からは」という表現があります。
- 「以上は」は「以上」だけでも使えます。
- 「上は」は「これ以外に方法がない」という意味があり、厳しい状況であるときに使います。
- 後件は「〜つもりだ・べきだ・〜なければなりません・〜てはいけません・〜はずだ・〜にちがいない」などの表現がきます。
例文
【からには】
- オリンピックに出るからには、メダルをとるつもりだ。
- 仕事を引き受けたからには、最後まで責任を持ってやります。
- 面倒だが、約束したからには今夜の飲み会に行かなければならない。
- ここに住んでいるからには、ごみをきちんと分別してもらいます。
- そこまでいうからには、勝つ自信があるんでしょうね。
- 日本語を勉強するからには、N1合格を目指したい。
- 住宅ローンを払えないからは、家を手放すしかない。
【以上は】
- 東京で生活する以上、満員電車は避けられない。
- ここまでの事件になってしまった以上、社長は辞職するべきだ。
- リー君は欠席が多い以上、今年は卒業できないだろう。
- 政治家になった以上、国民のために全力をつくすつもりだ。
- 新ウイルスの問題が大きくなっている以上、各国は直ちに対策をたてる必要がある。
- 人間である以上、完全に感情を捨てて考えるのは無理だ。
- 日本語の先生である以上は、正しい日本語を話さなければならない。
【上は】
- ダイエットすると決めた上は、大好きなお酒をやめるしかない。
- テスト中の不正を知った上は、合格させるわけには行かない。
- 富士山に登る上は、十分な準備が要るだろう。
- 今年中に結婚すると決めた上は、今の彼とは別れるつもりだ。
- たばこを吸っているのを先生に見られた。こうなった上は、退学になるのも覚悟している。