JLPT対策・N2文法編です。68回目は仮定の意味の「〜を抜きにしては」という文型とその例文を紹介します。
<名詞>を抜き*にしては
「抜きにしては」は「ぬきにしては」と読みます。
「Aを抜きにしては、B。」は「Aを入れないでは・Aを考えないでは、B(できない)。」という意味です。
- Aの部分には話し手がとてもいいと高く評価しているものや人が入ります。
- Bの部分には否定的な意味の文が入ります。
例文
- 日本料理は寿司を抜きにしては語れません。
- 今回の金メダルは田中さんの指導抜きにしては実現しなかっただろう。
- アジア諸国との関係を抜きにして、これからの日本の発展は考えられない。
- 結婚する相手は経済力を抜きにしては選べない。
- 外国人労働者を抜きにしては、日本のコンビニは成り立たない。
- 会社員であるなら、上司とのコミュニケーションを抜きにしては働けない。
- 人間なので完全に感情を抜きにして考えるのは難しい。
- 小説や音楽などの芸術は時代との関係抜きにしては語れない。
- 肩書きを抜きにしてつきあえる仲間こそ、本当の友達だ。
- 女性の労働環境の改善を抜きにして、少子化問題を解決することはできない。
【参考】類似文型
〜なしに
〜なくしては〜ない
〜なしには〜ない
〜ぬく