初めに教師が例を見せて、それから学生に言わせましょう。
例)私の家は横浜です。学校まで1時間ぐらいかかります。デパートがたくさんあって買い物に便利です。
そのまま聞きましょう!その後「うさぎ小屋」の写真を見せて日本では小さい家の例えで使うことがあると説明します。
カジュアルな会話が多めです
伝聞の状況が伝わる絵を書いておきましょう。先に伝聞の「〜そうです」の復習をしておきましょう。(「みんなの日本語47課」)
「んだって」は伝聞です。かなりカジュアルな表現です。目上の人に対しては使えません。
T:AさんがBさんに言います
T:BさんはCさんに聞いたことを伝えます。知ってる?Aさん、結婚するんだって
S:Aさん、結婚するんだって
T:新しい家に引っ越したんだって
S:新しい家に引っ越したんだって
T:彼はとても優しいんだって
S:彼はとても優しいんだって
T:今幸せなんだって
S:今幸せなんだって
T:彼はお金持ちなんだって
S:彼はお金持ちなんだって
T:CさんはAさんに会いました。聞いたことを確かめます!Aさんおめでとう!結婚するんだって?
S:結婚するんだって?
T:新しい家に引っ越したんだって?
S:新しい家に引っ越したんだって?
A:あれ?田中さんが来ませんね。
B:(あ!覚えています。今日から旅行に行くと言っていました)そういえば、今日から旅行なんだって。
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A:佐藤さんから返事がこないんです。
B:そういえば、おととい携帯を失くしたんだって。
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A:鈴木さん、英語が上手だよね。
B:そういえば、小さい頃イギリスに住んでたって聞いたよ。
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A:メアリーさん、最近すぐ帰りますね。
B:そういえば、この前喫茶店で男の人と一緒にいたよ。
ペアワーク
A:お疲れ様。
B:今日も疲れたね。
A:休みがあったら、旅行がしたいなあ。
B:そういえば、田中さんはハワイへ行ってきたんだって。
A:へえ。私も行きたいなあ。
問題
例)旅行がしたいなあ
頭にくる:怒る
例)彼に失礼なことを言われて、頭にきた。
頭が切れる:物事を考えるのが早く、問題をすぐ解決できる能力がある
例)彼は頭が切れる人なので、次のプロジェクトのリーダーにしよう。
顔が広い:知り合いが多い
例)田中さんは顔が広く、どの部署の人にも知られている。
〜に目が無い:とても好き
例)姉はいつも甘いものを食べていて、特にチョコレートに目が無い。
目と鼻の先:とても近い
例)ここから銀行までは目と鼻の先ですよ。
鼻が高い:誇らしい気持ちである、自慢だ、得意に思う
例)娘が有名な会社に就職して、私は鼻が高い。
口が軽い:おしゃべりで、言ってはいけないことをすぐ話してしまう
例)彼は口が軽いので、このことは話さないでおこう。
口がかたい:秘密を簡単に他の人に言わない
例)彼女は口が堅いので、人から色々なことを相談されます。
口が悪い:悪い言葉や汚い言葉をよく使う
例)彼は口が悪いが、本当は優しい人です。
口がうまい:話が上手で、相手が喜ぶことや嘘を言ったりするのが上手い
例)彼のような口が上手い人は、あまり信用しないほうがいいです。
歯が立たない:自分の力では敵わない
例)私は妹より頭がいいが、スポーツでは歯が立たない。
首になる:会社、アルバイトなどをやめさせられる
例)なんども遅刻したら、アルバイトを首になった。
首を長くする:何かを楽しみにして待つ
例)お正月に子どもが帰ってくるのを首を長くして待っています。
腹が立つ:怒る
例)電車で足を踏まれて腹が立ったが、何も言わなかった。
腰を抜かす:びっくりします
例)田中さんに子どもが5人いると聞いて、腰を抜かした。
手を貸す:手伝う
例)新しい社員が困っていたので、手を貸してあげた
猫の手も借りたい:忙しいので、誰でもいいから手伝って欲しい
例)年末は毎年忙しくなるので、猫の手も借りたいぐらいだ。
手が離せない:しなければならないことがあるので他のことができない
例)今手が離せないので、ちょっと待っていて。
足が棒になる:長く立ったり歩いたりして、足が疲れる
例)彼女の買い物に付き合っていたら、足が棒になった。
手も足も出ない:何もできなくて、困る
例)JLPTを受けたが、知らない言葉がたくさんあって手も足も出なかった。
学習のまとめとして、自分の国にも似た慣用句があるか聞いてみます。
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学習のまとめとして、自分の国にも動物を使った表現があるかどうか考えて発表してもらいます。
国ではどのような通勤手段が一般的か聞いてみます。日本だと2時間近くかけて通勤する人もいるが、なぜなのか考えさせます。
「今にも〜そうです(直前の様態)」の復習を先にしましょう(みんなの日本語43課)
T:古い牛乳を飲みました。ああ!!お腹が痛いです。どのぐらい痛いですか。死にそうです。死にそうなぐらいお腹が痛いです
S:死にそうなぐらいお腹が痛いです
T:忙しくて昨日から何も食べていません。死にそうなぐらいお腹が空きました
S:死にそうなぐらいお腹が空きました
T:私はマッサージが好きです。とても気持ちがいいです。マッサージは寝そうなぐらい気持ちがいいです
S:マッサージは寝そうなぐらい気持ちがいいです
T:昨日ホラー映画を見ました。映画は泣きそうなぐらい怖かったです
S:映画は泣きそうなぐらい怖かったです
T:年末は仕事がたくさん来ます。病気になりそうなぐらい忙しいです
S:病気になりそうなぐらい忙しいです
T:今日は残業しました。倒れそうなくらい、疲れました
S:倒れそうなくらい、疲れました
T:この前リーさんとカラオケに行きました。リーさんは歌手になれそうなくらい歌が上手いです
S:リーさんは歌手になれそうなくらい歌が上手いです
作文(復習時でも良い)
T:「死にそうなぐらいお腹が痛いです」はこれでもいいです。お腹が痛い、死にそうなぐらいだ
S:お腹が痛い、死にそうなぐらいだ
T:死にそうなぐらいお腹が空きました
S:お腹が空きました、死にそうなぐらいだ
T:マッサージは寝そうなぐらい気持ちがいいです
S:マッサージは気持ちがいい、寝そうなぐらいだ
T:映画は泣きそうなぐらい怖かったです
S:映画は怖かった、泣きそうなぐらいだった
T:病気になりそうなぐらい忙しいです
S:忙しいです、病気になりそうなぐらいだ
T:倒れそうなくらい、疲れました
S:疲れました、倒れそうなくらいだ
T:リーさんは歌手になれそうなくらい歌が上手いです
S:リーさんは歌が上手いです、歌手になれそうなくらいだ
T:「お腹が痛い、死にそうなぐらいだ」はこういう言い方もあります。「お腹が痛くて、死にそうなぐらいだ」
T:「お腹が空きました、死にそうなぐらいだ」は「お腹が空いて、死にそうなぐらいだ」
変形練習
T:マッサージは気持ちがいい、寝そうなぐらいだ
S:マッサージは気持ちが良くて、寝そうなぐらいだ
T:映画は怖かった、泣きそうなぐらいだった
S:映画は怖くて、泣きそうなぐらいだった
T:忙しいです、病気になりそうなぐらいだ
S:忙しくて、病気になりそうなぐらいだ
T:疲れました、倒れそうなくらいだ
S:疲れて、倒れそうなくらいだ
T:リーさんは歌が上手いです、歌手になれそうなくらいだ
S:リーさんは歌が上手くて、歌手になれそうなくらいだ
作文
T:みてください。これはなんですか。
S:ライオン?/犬?
T:これは犬です。この犬はライオンのようだ
S:この犬はライオンのようだ
T:これはミラーさんの家です
S:ミラーさんの家は 城/ホテル のようです。
T:会社で新しい彼女ができました。田中さんの彼女はモデルのようです
***
T:古いパンを食べました。固い!このパンは石のようです
***
T:冬の朝は寒いです。この部屋は冷蔵庫のようです
T:「この犬はライオンのようだ」はこういう言い方もあります。これはライオンのような犬だ
S:これはライオンのような犬だ
T:これはホテルのような家だ
T:田中さんは昨日彼女と別れました。死んだ魚のような目です
他
モデルのような人だ
石のようなパンだ
冷蔵庫のような部屋だ
山のような仕事だ
T:パンを触りました。固いです。このパンは石のように固いです
T:この人は泳ぎます。魚です。魚のように泳ぎます
T:今日は忙しいです。山のように仕事があります
私⇆他の人
私は食べるとすぐ太ります。その点、友達は何を食べても太らないから羨ましいです。
彼の家は駅から3分のところにあります。その点、私の家は駅から遠いので不便です。
日本⇆学生の国(学生の意見を拾いながら、例文を作る)
中国は肉が安いです。その点、日本は牛肉がかなり高いので困ります。
シンガポールは地震も台風もありません。その点、日本は地震も台風もよくあるので怖いです。
昔⇆今
昔はわからないことがあると、人に聞いたり、本で調べたりしなければなりませんでした。その点、今はスマホでだいたいわかるので便利です。
学生の時は時間がたくさんありました。その点、会社員はいつも忙しくて大変です。
前の仕事は毎日残業でした。その点、今の会社は5時に帰れるからいいです。
A、B、Cはどこの国か当ててもらいます。
国ごとに別れて教科書をそのままします。その後発表させます。
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