通常JLPTと呼ばれる「日本語能力試験」。その最も初級レベルであるN5の対策におすすめの本を紹介しています。時間に余裕を持って準備を始めましょう。
日本語能力試験JLPTとは?
- 日本語を母語としない人の日本語力を測定する試験です。毎年7月と12月に行われます。
- 日本国内だけでなく、海外の機関で受験することができます。海外の場合は年に1回しか受験できない場所もあります。
- レベルは5段階に分かれ、最も初級がN5です。数字が小さくなるほどレベルが上がります。
- 試験は「文字・語彙」「読解・文法」「リスニング」の3パートに分かれます。
- 試験は選択式で、答えの番号を塗りつぶすマークシート方式です。記述や会話の試験はありません。
- 試験の資格は公的なもので、上級レベルに合格していれば専門学校受験、就職の際に有利になります。
N5は「みんなの日本語 初級」何課レベル?
みんなの日本語25課までの範囲をマスターすれば合格できます。初級Iレベルです。
- N5:みんなの日本語1課〜25課
- 授業が25課まで間に合わない場合でも、最低みんなの日本語23課までは終わらせておいた方がいいです。
- 先生がいなくても、独学でも合格できるレベルです。
- 留学しようと考えるなら日本に来る前にN5を取得している状態が望ましいです。最低の生活には困らないでしょう。
- 初めての受験の場合、マークシートの解き方を必ず教えましょう。またマークシートを素早く塗りつぶすために鉛筆を数本準備しておくのがいいです。
- 25課までの教案は下のページをご覧ください。(50課までまとめています。)
JLPT N5対策におすすめの本
N5は範囲が少ないので、分野別対策本はあまりないです。みんなの日本語Iを復習しながらどんどん実践的な問題を解いて慣れましょう。それから25課までの動詞の活用は必ず完璧にしておきましょう。
レベル:簡単
英語とベトナム語の翻訳があります。ごく基本的なことをさらっと復習するのに使えます。最初に手をつける本としておすすめです。中国語訳はないですが、N5レベルであれば漢字圏の学生はなくても平気でしょう。
レベル:普通
N5レベルの46文型を復習できます。初級で必要な項目を網羅しています。1回分の模試がついています。説明も程よく、ちょこちょこついている練習問題も本番と近くて、わかりやすいです。英語が得意な学生におすすめ。
レベル:やや上
もし時間に余裕があれば解いてみましょう。こちらも総合的に練習できます。
仕上げの一冊!先生の勉強にも。
日本語能力試験公式問題集 N5 /凡人社/国際交流基金
posted with カエレバ
2010年以降の試験に出題された問題の中から、試験1回分相当の量の問題がまとめられています!対策勉強を始める前に一回解いて、試験直前にもう一回解くのかいいと思います!
- 一冊ずつしっかり勉強するのがポイントです。また、「みんなの日本語 初級I」の復習は必ずしてください!
- N5に不合格だった場合、半年後の試験はN5をスキップしてN4を受験してもいいと思います。N5を取得していても特に有利になる状況が少ないので、どんどん勉強を進めていった方が学生も飽きずに勉強できるかなあと思います。今回の勉強が間に合わなかった部分をよく復習して挑んでください。
- N4のおすすめの本はこちらに書いています。