JLPT対策・N2文法編です。52回目は強い否定の意味である「<普通形>わけがない」という文型とその例文を紹介します。
<普通形*>わけがない
*普通形ですが、以下のような形も使います。
- な形容詞:<な形容詞>
だな・である・だった+わけがない - 名詞:<名詞>
だの・な・である・だった+わけがない
- 「Aわけがない」は「Aは考えられない。」「絶対Aはない。」という意味です。
- 「〜わけがない」の「わけ」は理由の意味で、「〜である理由はない/当然〜ない」という意味になります。話し手の主観的な意見を言います。
- 「Aないわけがない」という2重否定の形で「必ずAだ」という意味になります。
例文
- この冷蔵庫は先週買ったばかりだから、壊れるわけがないよ。
- 用事があっても好きな人からの誘いなら、断るわけがないよ。
- 全部のテストで100点だったんだから、今期の成績も悪いわけがない。
- あの店は何年も人気があるんだから、おいしくないわけがない。
- 日本が世界ランキング1位の国に勝てるわけがないと思っていた。
- このレポートを明日朝までなんて間に合うわけがない。
- A:明日田中さんも誘ってみる?B:会社員だし平日の昼間は 暇 な/である わけがないよ。
- あそこでお茶飲んでるの課長?B:課長な/の/である わけがないですよ。今海外出張中ですから。
【参考】類似文型
- 〜はずがない:「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第9課「まもる」文型A−2
- 〜わけではない:「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第10課「なれる」文型D-2
- 〜わけにはいかない:「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第17課「なおす」文型D