JLPT対策・N2文法編です。24回目は「特別な場合」の意味である「<名詞>に限って」という文型とその例文を紹介します。
読み方
「限って」は「かぎって」と読みます。
A:<名詞>に限って
「Aに限ってB」は3つの意味があります。
1つ目は「Aの場合だけは、絶対Bない。」という意味です。
→「信じられない」という話し手の気持ちを表します。
Aの意味の例文
- 警察から電話だって?うちの息子に限って、何か悪いことをするはずがないだろう。
- リーさんに限って、約束を忘れることはないと思うけど。
- あの会社に限って、倒産するなんて考えられませんでした。
- あの国が初戦で負けたなんてありえないよ。世界ランキング2位なのに・・・。
B:<名詞>に限って
2つ目は「Aの場合に特別にBだ。」という意味です。
→「いつもは・他の場合は、そうじゃないけど、Aの場合だけ特別に」という意味があります。
Bの意味の例文
いつもまっすぐ家に帰ってくる夫が、今日に限って遅い。何かあったのだろうか。
このチョコレートは北海道に限って販売されている。
この手当ては正社員の人に限って、支払われるものだ。
クラスの友人が試験に苦戦している中、彼に限っては余裕で答え終わったようだ。
C:<名詞>に限って
3つ目は「Aの場合、だいたいいつも運悪くBだ。」という意味です。
→「良くない状況になる」という文が続きます。話者の不満を表します。
Cの意味の例文
- ほしいと思った服に限って、サイズがないことが多い。
- 親切そうに話しかけてくる人に限って、悪いことを考えているものだ。
- 新しい靴を履いて来た日に限って、天気が悪くなる。
- 田中さんは仕事が忙しいときに限って、会社を休む。
- 予定を入れていた日に限って、子どもの体調が悪くなる。