N1の文法17回目です。例示の意味の「<名詞> といい、<名詞>といい」という文型の意味と例文を紹介します。
<名詞> といわず、<名詞>といわず
「Aといわず、Bといわず」は、「①AだけでもBだけでもなく、〜」または、「②AやBだけでなく全体的に〜」という意味です。AとBは同じ種類、グループの言葉が入ります。
- 前回の「〜といい、〜といい」は話者の評価でしたが、こちらは事実を表す文が続きます。
- AとBには時間的、空間的につながりがある言葉の組み合わせ(昼と夜、手と足など)がよく使われます。意味①の場合、反対の意味の言葉が入ります。
- よくないことを言うときに使うことが多いです。
- 後件は否定文、依頼、命令の文はきません。
例文
- 部長は食事中といわず、会議中といわず、スマホを手離さない。
- お隣の赤ちゃんは、昼といわず、夜といわず、一日中よく泣いている。
- 息子は毎日外で遊び回るので、手といわず、足といわず全身傷だらけだ。
- もうすぐ締め切りなので、平日と言わず、週末といわず、会社に行かなければならない。