N1の文法108回目です。心理的抵抗を表す「 ＜動詞辞書形＞に忍びない」という文型の意味と例文を紹介しています。
＜動詞辞書形＞に忍びない
「忍びない」は「しのびない」と読みます。辞書形の「忍ぶ」は「がまんする」という意味です。
- 「 Aに忍びない」は「つらくてAできない」「Aに耐えられない」「Aすることに（心理的に）抵抗がある」という意味です。
- 「心が痛んで」という意味があります。
- 使える動詞は限られます。よく使うのは「見る・聞く・捨てる」です。
例文
- 大きい地震が起きたあとの様子は見るに忍びない。
- 火事で大勢が亡くなったニュースは聞くに忍びない。
- この服は捨てるに忍びないから、知人に譲ることにした。
- 息子は起こすに忍びないほど気持ち良さそうに眠っている。
- 別れた恋人の話は、これ以上語るに忍びない。
- もう使わないが、人からもらったものは処分するに忍びない。
- すでに10点も差がついてしまった野球の試合は見るに忍びない。
- 虫はまだ生きているので殺すに忍びない。
- 化粧を落とした顔は他の人に見せるに忍びない。
- 彼に本当のことを言って気分を壊すに忍びないので、嘘をつきました。
- いい商品だから赤字とはいえ、生産をやめるに忍びない。
【参照】類似する文型
N1の学習におすすめの本・書籍
学習者向け・練習テキスト
講師向け・文型辞典
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