N1の文法70回目です。結末・最終の状態を表す「<動詞辞書形>始末だ」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞辞書形>始末だ
「<動詞辞書形>(という)始末だ」という形もあります。
- 「A始末だ」は「悪い状態が経過し、最後にはAになった。」という意味です。
- Aには好ましくない結果や状況が入ります。
- だいたいその結果の前に悪い状態が続いていたことを説明する文が入ります。
- 悪い状況の原因になった人やことにあきれている気持ちがあります。
- 「この始末だ」は「(あきれながら)実際はこの通りだ」という意味です。
例文
- A君は毎晩彼女と電話して遅刻している。今日も学校にきたと思ったら眠り始める始末だ。
- B君は最近やる気がなく、レポートの提出をよく忘れ、期限を延ばしてもまた遅れる始末だ。
- 働かない彼に別れようと言ったところ、いろいろ言い訳をし、怒り出し、とうとう泣き出す始末だった。
- 目の前で人が怪我をしているのに、多くの人は助けようとせず、動画を撮影し、SNSに投稿するという始末だった。
- 日本の生産性が低いことが問題になっている。2017年の日本の労働生産性は、47年連続で主要先進7ヵ国(G7)で最下位という始末だ。
- さっき掃除したばかりなのに、息子が小学校から帰るとこの始末だ。