JLPT対策・N2文法編です。85回目は不釣り合いだという意味である「<普通形/名詞>にしては」という文型とその例文を紹介します。
<普通形*/名詞>にしては
接続について
*普通形ですがな形容詞と名詞は以下のように接続します。
- な形容詞
だ→な形容詞である+にしては - 名詞
だ→名詞である+にしては
- 「Aにしては、B」は、「Aということから考えると、Bは予想外だ。」という意味です。
- 何かを評価したり批判したりする表現です。
- Aについて期待していたことと実際のBが違ったと言いたいときに使います。予想外だという気持ちがあります。
- Aには幅がなく、具体的な言葉が入ります。
例文
- リーさん、1週間旅行に行くにしては、荷物が少ないね。
- 彼女のからあげは初めて作ったにしては、すごくおいしかった。
- あまり勉強しなかったにしては、いい点数が取れた。
- 田中さんにしては珍しく緊張しているようだ。
- 今日は7月にしては長袖が必要なぐらい寒い。
- このコートは2万円にしては質が悪い。
- あの社員は一年目にしては、仕事ができるね。
- 彼はバスケットボール選手であるにしては背が低い方だ。
- A:彼女、今年から日本語を勉強し始めたらしいよ。B:それにしては、ずいぶん上手だね。
【参考】類似文型
- 〜わりには
- 〜としては
- 〜にしても