JLPT対策・N2文法編です。55回目は否定の意味である「<普通形>というものではない・というものでもない」という文型とその例文を紹介します。
<普通形>というものではない・というものでもない
*普通形ですが、な形と名詞の「だ」は省略可能です。
- な形容詞:な形容詞(だ)
- 名詞:名詞(だ)
- 「Aというものではない・というものでもない」は「(普通はこの条件ならAだが)いつも・必ずAとはいえない」という意味です。
- 「というものでもない」の方が少しやわらかい表現です。
- 「〜すればいいものでは(も)ない」という形もよく使います。
例文
- 言葉はその国で生活すれば自然にできるようになるというものではない。
- 不景気でもいいものは人気が出る。値段を下げれば売れるというものでもないのだ。
- プレゼントは高ければ喜んでもらえるというものではなく、相手が欲しがっているものをよく調べることが大切です。
- 新入社員を見ていると、勉強ができるから仕事もできるというものでもないのだと気付いた。
- 友達は多ければいいというものじゃない。信頼できる友人が一人でもいれば十分だ。
- 結婚すれば幸せというものではないからね。相手をしっかり選ぶべきだ。
- あんな下品な作品は、芸術というものではない。
- 18歳ならもう子どもというものでもない。自分で考えさせるべきだ。
【参考】類似文型