JLPT対策・N2文法編です。53回目は正反対の意味である「<普通形/名詞>どころではない、どころか」という文型とその例文を紹介します。
<普通形/名詞>どころではない、どころか
*普通形ですが、以下のような形も使います。
- な形容詞:<な形容詞>
だ(な)・である+どころではない、どころか - 名詞:<名詞>
だである+どころではない、どころか
- 「Aどころではない、どころか」は「Aとは正反対で、事実はBだ。」「Aのレベルではなく、もっとBだ。」という意味です。
- 「予想や期待とは反対に、事実は〜だ。」と言いたい時に使います。
例文
- 医者にもらった薬を飲んだら、症状が良くなるどころかかえって悪化してしまった。
- 彼女と付き合ってみたら、おとなしいどころか僕よりよく喋る女性だった。
- A「急に誘って迷惑じゃなかった?」B:「暇だったから迷惑どころか、ありがたいぐらいだよ。」
- 30歳くらいまでは子どもどころではなく、結婚することも考えられなかった。
- ダイエットをやめたところ、太るどころか、ストレスがなくなり健康的に痩せることができた。
- 敬語を使いすぎるのは礼儀正しいどころか、かえって相手に対して失礼になることもある。
- 日本の生活は、慣れてくると大変どころではなく国にいた頃より楽しくなりました。
- 食事代を半分出したら、相手は感謝どころかかえってがっかりしている様子だった。
【参考】類似文型
- 〜どころか(程度の比較):「テーマ別 中級から学ぶ日本語<改訂版>」第13課「つかう」文型C