JLPT対策・N3文法を始めます。19回目は仮定の意味の「たとえ〜ても、でも」という文型とその例文を紹介します。
たとえ〜*ても、でも
*また各品詞の「〜ても、でも」は以下の通りです。
- 動詞のて形+も
- 動詞のない形+なくて+も
- い形容詞+
いくて、いくなくて+も - な形容詞+で、じゃなくて+も
- 名詞+で、じゃなくて+も
「たとえAても(でも)」は「Aになっても、Bだ。」という意味です。Aには可能性が少ないことが入ります。
例文
(AさんとBさんは今日から日本語の勉強を始めました。)
A:来年JLPTN1に合格したいなあ・・
B:無理でしょう。まだひらがなもよくわかりません。たとえ一日24時間勉強しても、合格できないよ。
**
リンさんは真面目な学生です。いつも一番早く教室に来ます。病気でも雨でも、遅れたことがありません。たとえ雪が降ります・授業に遅れません。
→リンさんはたとえ雪が降っても、授業に遅れない。
**
A:ボーナスがでたら、車が欲しいなあ
B:そうですか?東京は便利だから、たとえ車がなくても、そんなに困るとは思えません
**
田中さんの会社は毎日残業があるそうです。家族に会う時間がないそうです。給料はいくらか知りません。
→たとえ給料が良くても、田中さんの会社で働きたくない。
**
(Bさんは新しい彼を探しています。)
A:よかったら私の友達に会いませんか
B:どんな人ですか
A:優しい人ですよ。でもギャンブルが好きで、いつもお金がないと言います。それからお風呂にあまり入らないです。写真を見ますか
B:いいえ。たとえ背が高くてハンサムでも、彼に会いたくないです。
***
(Bさんは中国人です。JLPTN1を受けたそうです。)
A:試験はどうでしたか
B:難しすぎます。たとえ日本人でも、あの問題はわからないでしょう。
「いくら〜ても」との違い
- たとえ誘っても、田中さんが来るとは思えない。(たとえ≒もし)
- いくら誘っても、田中さんが来るとは思えない。(いくら≒何回)
→「いくら」は「どれぐらいたくさん」の意味です。10回誘っても、20回誘っても来ないと言う意味です
【参考】類似文型
- 基本の「〜ても」みんなの日本語 第25課)