JLPT対策・N2文法編です。2回目は「〜とき」の意味の「<動詞辞書形・名詞>に際して〜/にあたって〜」という文型とその例文を紹介します。
<動詞辞書形・名詞>に際して〜/にあたって〜
「際して」は「さいして」と読みます。
- 「Aに際して」は「Aを始めるときに〜」「Aしているときに〜」という意味です。
- 「Aにあたって」は「Aをするときに」という意味です。丁寧な言い方で「Aにあたりまして」「Aにあたり」という言い方もあります。
- 「とき」については「みんなの日本語23課」で勉強しました。
- どちらも特別なことや大切なことを表す言葉と一緒に使います。
- 「あたって」と「際して」は大きな意味の違いはありませんが、「あたって」には重要なことをするので注意が必要だという気持ちがあります。
例文
【に際して〜】
- 彼女の両親のお宅を訪問するに際して、前もって2人の好きなお菓子を聞いておいた。
- オリンピックを開催するに際して、大勢のボランティアを募集した。
- 遺産の相続に際して、大きな税金がかかります。
- 新しいシステムの導入に際して、社員に教育訓練を行いました。
- このアプリのご利用に際して、事前にお客様の情報を登録する必要があります。
【にあたって〜】
- 自分の店を開くに当たって、2人の先輩に相談することにしました。
- 会場を決めるにあたり、参加できる人数をもう一度確認してください。
- 5年後実用化するにあたって、技術の確率とコストを下げることが課題になっている。
- 【結婚式のスピーチ】お二人の門出(かどで)にあたりまして、私からは「真実の愛」についてお話ししたいと思います。