JLPT対策・N2文法編です。86回目は期待通りだという意味である「<動詞/い形/な形/名詞>の普通形 +だけ(のことは)ある」という文型とその例文を紹介します。
<動詞/い形/な形/名詞>の普通形 +だけ(のことは)ある
接続について
*普通形ですがな形容詞と名詞は「だ」がつきません。「な形容詞/い形容詞ーである」も使えます。「な形容詞ーな」も使えます。
- な形容詞だ→な形容詞な+だけ(のことは)ある
- 名詞だ→名詞
だ+だけ(のことは)ある
- 「Aだけのことはある。」は、「Aという条件から期待される通りだ。」
- 「Aだけあって、B。」は「普通Aだったら当然B。」という意味です。
- 「AだけにB」が「普通Aだったら、当然B」「Aだったら、その分もっとB」という意味であることを勉強しました。(N2文法:「〜だけに」)
例)予想していなかっただけに、突然彼にプロポーズされた時は本当に驚いた。
- 「AだけあってB」の「だけあって」は上記の「普通Aだったら、当然B」の意味です。いい評価をするときに使う場合が多いです。
- 「AだけにB」はAが言いたいこと、「AだけあってB」はBの方が言いたいことです。また「AだけにB」は悪い評価を言うときにも使えます。
例文
【だけのことはある】
- 田中さんは流暢な中国語を話すね。大学時代に北京に留学していただけのことはある。
- 佐藤さんはきれいでスタイルがよくて、とても70歳に見えないなあ。昔モデルだっただけあるね。
- このラーメン今まで食べた中で一番おいしい!2時間待っただけのことはあった。
- あの薬を飲んだらすぐに風邪が治った。高いだけのことはある。
【だけあって】
- あの大学は長い歴史があるだけあって、さすがに地元の人によく知られている。
- 彼は大手通信会社の社長だけあって、最新のケータイを使っている。
- このレストランは 高い/有名な だけあって、さすがにどの料理もおいしい。
【参考】類似文型