N1の文法35回目です。逆説の意味を表す「<動詞普通形/名詞+の/文>(か)と思いきや、〜」という文型の意味と例文を紹介します。
<動詞普通形*/名詞+の/文>(か)と思いきや、〜
な形容詞と名詞は「だ」が省略されることが多いです。
「A(か)と思いきやB」は、「Aと思ったが、実際にはそうではなかった。」と言う意味です。Aには話者の印象や瞬間的に思ったこと、BにはAとは違う結果が入ります。
- 予想に反した事実に対する話者の驚き・意外感などを表します。
例文
- 二人は付き合っていると思いきや、ただの友達だと言われた。
- 会議にギリギリ間に合ったかと思いきや、部屋を間違えてしまった。
- 今日は早く帰れるかと思いきや、残業を頼まれて8時まで残ることになった。
- 前に人がいたので待たされるかと思いきや、すぐ席に案内された。
- 差別発言ばかりする彼に支持は集まらないと思いきや、メディアの予想を裏切り当選した。
- タピオカなど一時的な流行だろうと思いきや、若者を中心に定着しつつある。
- 東京の物価は高いと思いきや、安く買えるスーパーなども多く助かっている。
- ボランティアなど面倒くさいかと思いきや、楽しんでいる学生が多く安心した。
- 今日は暑くなるかと思いきや、午後から雨が強くなって冷え込んできた。
- 仕事を辞めて暇だと思いきや、自分の会社を始めて以前より忙しくしていた。
- 息子の留学生活は順調かと思いきや、すぐホームシックになっていたようだ。
- 電気がついていないので、留守かと思いきや、昼からずっと寝ていたそうだ。
- 姉妹だと思いきや、親子だと聞いて驚いた。
- 素敵なデザインだったので高級ブランドのかと思いきや、ユニクロで買ったそうだ。