N1の文法44回目です。逆接条件の意味を表す「<動詞た形>ところで、〜」という文型の意味と例文を紹介します。
【N1文法】<過去形>ところで、〜
「Aところで、〜。」は「たとえAになっても、無駄だ/役に立たない。」という意味です。
- 動詞が多いですが、い形容詞、な形容詞、名詞の全てに接続できます。
- Bには「どうせダメだ」といった否定的/ネガティブな判断の文がきます。。
- 話者の希望を表す文(〜てください。)や働きかけ(〜ましょう、〜よう)は使いません。
- 仮定の話をしているので、過去の文は使いません。
- 「いくら・どんなに・今さら」などの言葉を一緒に使うことがあります。
- 話題を変える接続詞の「ところで」とは全然違うので注意しましょう。
例文
- 寝坊した。今からタクシーで行ったところで、飛行機には間に合わない。
- 国民が何を言ったところで、政府は耳を貸さないだろう。
- 今の会社で何年働いたところで、給料はそれほど上がらない。
- 曇っているから何時間待ったところで、星は見えないよ。
- いくら文法を勉強したところで、話さなければ日本語は上手にならない。
- やる気がない学生に何をしたところで無駄です。
- 立派な資格があったところで、需要がなければ役に立たない。
- 困りごとを役所に相談したところで、結局何もしてくれないよ。
- 今さら誠意を見せたところで、二度とうちの会社と契約してくれないでしょう。
- 客がたくさん入ったところで、単価が安いので大した売り上げになりません。
- どんなに 外見がよかった/ハンサムだった ところで、お金持ちには勝てないよ。
- いくら安かったところで、要らないものは要らない。
- 大雪だったところで、日本の会社は休みにならないだろう。