N1の文法12回目です。限定の意味の「<名詞> をおいて(ほかに)〜ない」という文型の意味と例文を紹介します。
<名詞> をおいて(ほかに)〜ない
「Aをおいて〜」は、「Aのほかに、同じぐらい高く評価できるものはいない・ない」という意味です。「他に代わるものがない、Aだけだ」と強く言いたいときに使います。
- 話者がAを高く評価しているときによく使います。
- 名詞部分には「人、時、所、方法」などを表す言葉が入ります。
- 後には「〜ない」という否定の意味の文がきます。(ない、いない、まい、など)
例文
- この経済問題について詳しく説明できるのは、佐藤教授をおいて他にいない。
- 私の人生にとって大事なのは、家族と一緒に過ごす時間をおいて他にない。
- 彼女に結婚を申し込むなら、今夜をおいて他にない。
- 退職後に夫婦で海外移住するなら、マレーシアをおいて他に候補地は考えられない。
- SNSで募金を呼びかけられるのは、彼をおいて他に考えられない。
- 増税をおいて、少子高齢社会を救う手立てはないのだろうか。