N1の文法106回目です。極限の意味を表す「 <名詞>の至りだ」という文型の意味と例文を紹介しています。
<名詞>の至りだ
「至りだ」は「いたりだ」と読みます。
- 「 Aの至りだ」は「最高にAだ」「非常にAだ」という意味です。
- 程度が極限であることを表します。
- 話し手の気持ちや人の様子などをいうときに使います。
- 書き言葉的な表現で、話すときは改まった場面で使用されます。
- 「若気(わかげ)の至り」は慣用句で「若さのせいでバカなことをしてしまった」という時に使います。
- 「汗顔(かんがん)の至り」は慣用句で「顔に汗をかくほど、非常に恥ずかしいこと」という意味です。
例文
- 新入社員の頃若気の至りで、部長と喧嘩をしたこともあった。
- 夢だった世界一周旅行を実現することができ、感激の至りです。
- 社員がこのような汚職事件を起こしたのは、上司として不徳の至りでございます。(不徳・ふとく:人の道に反していること。)
- 学生時代の写真を久しぶりに見たらスカートが身近すぎるし、化粧も派手だし、今考えると赤面の至りだ。
- 自分の書いた物語が本になるなど想像していませんでした。光栄の至りです。
- 遠い旅先で、知らない人に親切にしてもらい恐縮の至りでした。
- お客様の名前を間違えてしまい、汗顔の至りだ。