N1の文法118回目です。逆接条件を表す「<動詞/い形/な形/名詞の普通形>にしたところで」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞/い形/な形/名詞の普通形*>にしたところで
*普通形ですが、な形容詞と名詞の時の「だ」は省略される場合があります。
「AにしたところでB」は「もしAでもBだ。」「Aという立場や条件でもBだ。」という意味です。
- Bには基本的に「無意味だ、無力だ」といった意味の否定的な内容の文がつづきます。例外もあります。
- 話し言葉では「<普通形>にしたって」という言い方をします。
- ほぼ同じ意味で「<普通形>としたところで」「<普通形>としたって」という形もあります。
例文
- これから毎日勉強するにしたところで、3ヶ月じゃ合格できないだろう。
- 社長の決定は絶対だ。全員で説得するにしたところで変わることはない。
- この会社で成果をあげたところで、自分の給料が増えることはない。
- いくらおいしいにしたって、その見た目じゃ食べる気にならない。
- どんなに教え方が上手にしたところで、全員に同じように理解させるのは無理だ。
- 妹に就職のアドバイスをしているが、私にしたところで今の会社をいつまで続けられるかわからない。
【参照】類似する文型
N1の学習におすすめの本・書籍
学習者向け・練習テキスト
新完全マスタ-文法日本語能力試験N1 /スリ-エ-ネットワ-ク/友松悦子
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講師向け・文型辞典
説明が丁寧で・例文豊富で難易度も適切なバランスのいい本です。例文にはふりがながありますので、学習者も使えます。
日本語表現文型辞典 “生きた”例文で学ぶ /アスク出版/アスク出版
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