N1の文法69回目です。極端な状態を表す「<名詞>に至っては」という文型の意味と例文を紹介しています。
<名詞>に至っては
- 「Aに至っては、B」は「Aという極端な状況(こと、人、段階)場合は、さらに/もう Bだ。」という意味です。
- 後件Bではあきれた、ひどい、ダメだという否定的な評価がきます。
- Aには程度が極端な例が入ります。
例文
- 去年の夏は信じられないほど暑く、群馬県に至っては38度まで気温が上昇した。
- 最近はすぐ仕事を変える人が多い。友人に至っては今の会社ですでに7回目だ。
- 私の家族は運動が嫌いで、妹に至っては近所のコンビニでも車で行こうとする。
- 今年は不景気で、どの会社も募集が少ない。B社に至っては採用すらしないそうだ。
- 現在親子で住んでいる世帯は全体の4割以下だ。3世代同居に至っては1割しかないそうだ。
- 友人は私以外皆結婚した。Aさんに至っては来年3人目が生まれるそうだ。
- 公的機関に至っては、日本語教師の90%以上をボランティアに頼っている。
- 少子化で、私立大学の半数は定員に達していない状況である。専門学校に至ってはさらにひどい。
- やる気がない学生が増えている。B君に至っては筆記用具さえ持ってきていない。