N1の文法27回目です。様子の意味を表す「<動詞辞書形/ない形/名詞+の> きらいがある」という文型の意味と例文を紹介します。
<動詞辞書形/ない形/名詞+の> きらいがある
「Aきらいがある」は、「Aという悪い傾向・性質・癖がある」という意味です。
- 「きらい」は傾向という意味です。
- 主に他人を批判するときに使います。
- その時限りのことではなく、本質的な性質を言うときに使います。
- 程度を弱める副詞の「どうも・少し・やや・若干」などを一緒に使うことが多いです。
- 「〜すぎるきらいがある。」の形も良く使われます。
- 自分について言う場合は「〜がちだ」と言う方が自然です。
例:△私は悲観的に考えるきらいがある。:自分のことなのにどこか他人事のような印象がする。そう言う効果を狙ってあえて使うのなら必ずしも間違いではない。
→○私は悲観的に考えがちだ。:より自然。
例文
- 彼は悪い人ではないが、どうも自分の肩書きを自慢しすぎるきらいがある。
- 最近の若い学生は少し積極性に欠けるきらいがある。
- 彼女は他人の忠告を耳に入れないきらいがある。
- 様々な情報に容易にアクセスできるようになった結果、自分の頭で考えないきらいがある人が増えた。
- 退職してから運動不足のきらいがあるので、ジョギングでも始めようと思います。
- 部長は1日に何度も手を洗う。やや潔癖のきらいがあるようだ。
- 就職において、日本企業は学歴重視のきらいがある。