JLPT対策・N2文法編です。135回目は経緯の説明・理由の意味の「<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形+ことから・ところから〜」という文型とその例文を紹介します。
<動詞/い形容詞/な形容詞/名詞>の普通形*+ことから・ところから〜。
- *名詞は「<名詞>+の」ではなく「<名詞>+である・だった」になります。
- な形容詞は「<な形容詞>+な」のほか、<「な形容詞」+である・だった>も使えます。
- 「Aことから・ところから、B」は「Aの理由(が原因)で、Bがわかった/Bと呼ばれている/Bが考えられている/Bが始まった/Bようになった」という意味です。
- 直接的な理由以外に「なぜそうなったか」「なぜそう判断したか」など、経緯や理由などを説明する文型です。
例文
この鳥は目の周りが白いことから、「メジロ」と呼ばれています。
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一人暮らしのお年寄りが増えていることから、お弁当の宅配サービスを始めました。
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最近このマンション近くで家具や宝石などが盗まれる事件が起きたことから、マンションの入り口に防犯カメラを設置することにした。
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貝の化石が発見されたところから、ここは昔海だったと考えられる。
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飛行機で隣の席だったところから、交際が始まった。
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その男の自宅から盗まれた物が見つかったことから、警察は犯人はその男だと判断した。
「から」と「ことから・ところから」の違い
- この通りは外国人が多いから、「国際通り」と呼ばれている。
- この通りは外国人が多いことから(ところから)、「国際通り」と呼ばれている。
1は単に直接の理由を述べているのに対し、2は「外国人が多い」という事実があって、徐々に人々が「国際通り」と呼び始め、今ではそれが定着したという意味が含まれます。
【参考】類似文型