JLPT対策・N3文法を始めます。8回目は程度の強さを表現する「(比喩表現)くらい・ぐらい・ほど」という文型とその例文を紹介します。
(比喩表現)くらい・ぐらい・ほど
「Aくらい・ぐらい・ほど」は「Aと同じ程度だ」「Aかと思うくらいだ」という意味です。
- 「ほど≒ぐらい・くらい」です。先に説明しておきましょう。
- ほど・ぐらい・くらいの前には比喩、慣用的表現、大げさな状況を表す表現などがきます。
例文
慣用句
- 東京は家賃が高くて、猫の額*ほどの部屋しか借りられない。(*とてもせまい)
- 初めてもらったボーナスは雀の涙*ほどだった。(*とても少ない)
- 年末は猫の手も借りたいぐらい忙しくなる。
- 一日中妻の買い物に付き合ったら、足が棒になるくらい疲れた。
- 友達が持っていたかばんの値段を聞いて、目玉が飛び出るほど驚いた。
- 久しぶりに食べる母の料理は、どれもほっぺたが落ちるくらいおいしい。
- 来週のデートが楽しみで、夢にまで見るぐらいだ。
その他比喩
- 田中先生に日本語を教えてもらってから、面白いくらい成績が良くなった。
- 最後の試合に負けたときは、泣きたくなるぐらいつらかったです。
- ここのランチは毎日食べたいくらいおいしいです。
- 田中さんの話を聞いて、お腹が痛くなるぐらい笑いました。
- 結果発表の前は、食事が喉を通らなくなるほど緊張しました。
- N1に合格するために、嫌になるほど漢字を覚えました。
- 山の上から見た景色は、めまいがするくらい綺麗でした。
- 暗闇から人が出てきて、心臓が止まるかと思うほどびっくりした。
【参考】類似文型
【N3文法】<動詞/い形容詞/な形容詞 の条件形>+<動詞辞書形/い形容詞/な形容詞な>ほど〜【比例】