JLPT対策・N2文法編です。131回目は詠嘆・感慨の意味の「<動詞普通形/い形+い/な形+な>ことに 〜。」という文型とその例文を紹介します。
<動詞普通形/い形+い/な形+な>ことに 〜。
- 「AことにB。」は「Bです。それを自分はAという気持ちで受け止めている」という意味です。
- この文型の「こと」は詠嘆(えいたん)を表します。
- 「ことに」の前には感情を表す言葉が入り、「ことに」は感情を強調します。動詞の場合はた形を使うことが多いです。
感情を表す語彙の復習
うれしい、ありがたい、残念、不思議、辛い、珍しい、驚いた、困った、信じられない(など)
その他よく使う語彙
反応・態度が良い/悪い/冷たい/暖かい
関心が高い/低い
例文
A:昨日前から気になっていた人を飲みに誘ってみたんです。
B:デートですね。どうでしたか。
A:残念なことに彼はもう結婚していて、子どももいるそうです。
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田中さんは3年間研究して、新商品を作りました。周りの人はその商品はあまり人気が出ないだろうと言いました。でも、どうなりましたか。
→嬉しいことに、商品に対する客の反応は良く、よく売れた。
→困ったことに、売れすぎて商品の数が足りなくなってしまった。
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小説の新人賞が発表された。
→驚いたことに、受賞したのはまだ16歳の高校生だった。
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ある大会社の社長が突然警察に捕まるという事件が起きた。
→不思議なことに国民の態度は意外に冷静だった。
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田中さんは10年ぶりに高校の同級生と飲みに行きました。
妻:同窓会はどうだった?
田中さん:驚いたことに、勉強嫌いな田中くんが先生になっていた。/珍しいことにけちな佐藤くんが全部ご馳走してくれた。/不思議なことに鈴木さんは高校時代よりもっと若く見えた。