JLPT対策・N2文法編です。110回目はそれ以外の選択肢はなという意味の「〜しかない、という/より+ほか〜ない」という文型とその例文を紹介します。
〜しかない、という/より+ほか〜ない
接続について
- <名詞・動詞辞書形>+しかない。
- <動詞辞書形>+よりほかない。
- <普通形>+というほかない。
「Aしかない/Aという・よりほかない」は「A以外の選択肢・可能性はない。」「Aしなければならない」と言う意味です。
- 「しかない」には「Aにした方がいい(Aしたい)ので、積極的にAをする。」という2使い方もあります。例)好きな俳優が出る映画なら、見るしかない。
- 「〜ほかない」の方が硬い表現です。
例文
【〜しかない】
- 給料日前で、財布に1000円しかない。
- 冷蔵庫を開けたら、りんごが一つしかなかった。
- 電車が発車するまであと1分しかありません。
- できるだけのことはしたので、あとは結果を待つしかありません。
- 修理は不可能だと言われたから、新しい洗濯機を買うしかない。
【〜ほかない】
- スマホをトイレに落としたら、あきらめるほかない。
- 私の国は米の自給率が低いので、海外からの輸入に頼るほかない。
- 売り上げが下がっていて、このままだと店を閉めるよりほかない。
- 満開に咲いた桜は、見事というほかない。
- 運命は変えられないから、静かに受け入れるというほかない。