JLPT対策・N2文法編です。62回目は逆接の意味の「<動詞ます形/ない形/い形+い/な形・名詞(であり)>+ながら(も)」という文型とその例文を紹介します。
<動詞ます形/ない形/い形+い/な形・名詞(であり)>+ながら(も)
*接続について
- 動詞ます形の「ます」部分は省略します。
「Aながら(も)B」は「Aしようと思うけれども、それが思いに反して実現しない。」「この状況ならAが普通なのに、そうではない。」という意味です。
- 動詞に接続するときはこの逆接の「ながら」なのか、同時の「ながら」(みんなの日本語28課)なのか文から判断します。
例文
- 勉強しようと思いながら、寝てしまいました。
- 友人はお金がないながら、楽しく生活しているそうです。
- 彼はメアリーさんと婚約しておきながら、毎晩他の女性と遊んでいるようです。
- 父は「今度遊園地に連れて行く」と言っておきながら、今週の週末も疲れて寝ていました。
- 彼はおばあさんが困っているのを知っていながら、恥ずかしくて、「どうぞ」ということができませんでした。
- 小さい店ながらメニューがたくさんあって、サービスもいいです。
- 残念ながら、その日は出席できそうにありません。
- 花子は子どもながらも、プロに負けない料理を作ることができる。
- 彼はものすごい金持ちでありながらも、贅沢はせず毎日普通に暮らしている。
【特別な使い方(副詞的用法)】
- 今さらながら*健康ほど大切なものはないと気づきました。(*今になって:もっと早ければともかく、今となっては遅すぎる)
- 恥ずかしながら*、最近までこの感じの読み方を間違えていました。(*恥ずかしいことだが)
【参考】類似文型
- のに:みんなの日本語45課
- 〜といえども
- 〜といっても:(「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第6課「つたえる」
文型B) - 〜とはいいながら
- 〜とはいえ