公式のホームページによるとN3はこのぐらいのレベルだそうです。
日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる
- 幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事・解説、平易な評論など、論旨が明快な文章を読んで文章の内容を理解することができる。
- 一般的な話題に関する読み物を読んで、話の流れや表現意図を理解することができる。
- 日常的な場面に加えて幅広い場面で、自然に近いスピードの、まとまりのある会話やニュースを聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係を理解したり、要旨を把握したりすることができる。
いよいよ上級に入ってきた、と言うレベルです。
専門学校や大学の進学においてはN2を取得しているとかなり有利です。語彙と読解が難しくなってくるので漢字が得意かどうかが合否に強く影響してきます。漢字圏出身の学生(あるいは漢字が好き、得意)なら真面目に勉強すればほぼ合格するでしょう。
非漢字圏出身の学生はまず、漢字を克服しましょう。それから語彙と文法を一つ一つ抑えていけば合格する可能性は十分にあります。逆に、アルバイトばかりしている学生には厳しいレベルですね・・・
日本語を使う企業に就職したい学生もN2は最低取得しておきたいところです。
意味が近い文型がたくさん出てくるので、使うシチュエーションと接続する品詞をしっかりおさえてください。
それではよく使う本を紹介します。どれも定番です。
こちらは英語とベトナム語の訳がついています。シンプルにまとまっていて、初めにとりかかるのにオススメです。ページは、初めにイラストの人物が文型を使った会話をしていて、次にその文型の解説、それから練習問題がついています。練習問題は2つあって、4つの中から選択する問題と、並び替えの問題があります。
英語&中国語&韓国語版もあります。学習者の母語に合わせてご購入ください。
私はこの本を以下のような感じで教えています。(アマゾンで中身が立ち読みできます。)
これを大体45分から60分ぐらいかけて教えます。
文法で紹介した「日本語総まとめNシリーズ」の読解バージョンです。英語・中国語・韓国語の3カ国語訳もあります。読む前の準備→読解文を読むというステップを踏んで学習できるので易しいです。
本格的に勉強できる本です。読み応えがある良質な文がまとまっています。ある程度実力がついてから、まだ自信がないなら辞書を引きながらじっくり取り掛かりましょう。
本物のJLPTの出題形式に沿った問題がたくさん練習できます。模擬試験も2回分ついています。難易度は普通で、クラスで使うのにも便利です。
2018年12月28日に発売された最新の公式問題集です。(今確認したところ売り切れているところが多いです。もうすぐ再入荷されるだろうと思いますが・・!)
唯一の公式問題集です。やらない手はないです。試験前に時間を計りながら解きましょう。
今後はこちらのテキストの教案を解説していきます。これまで書いてきた「テーマ別中級から学ぶ日本語<改訂版>」の最新版です。(ややこしいですが<改訂版>が2004年発売のテキストで、<三訂版>が2014年発売の新しいテキストです。)
改訂版をブログに書いているときに読者の方から「内容違いますよ!」と言うご指摘がありましたが、最新版と比較したいので、あえて古いのを載せていました。やっと本当のテキストに入れます。引き続きよろしくお願いします。
あと、日本語以外の徒然なる日常も書いていきます。興味があればのぞいてみてください!