日本語教育能力検定試験の独学におすすめの本4冊【シンプルです】

Japanese Culture
スポンサーリンク

ブログを読んでくださっている方から以下のようなメッセージをいただきました。

読者の方
今週末日本語教育能力検定試験を受けます。CHIYOさんはこの検定を受けましたか。検定試験についてブログで書いてほしいです!

はい、受けました。ただ・・もう9年前のことですが(汗)今週末が本番なんですね!寒さ対策をしっかりして、自信を持って受けてください!

私は9年前は大学生だったので、たっぷり勉強する時間をとることができて何とか合格しました。5ヶ月ぐらい前から準備をしていたように記憶しています。

今後ブログでこの検定について書いていくかどうかはわかりませんが、とりあえず私の当時の勉強法と現役養成講座の先生もおすすめする対策本をご紹介します!

すでに本も購入していて真面目にコツコツ勉強している方には当たり前すぎる内容となっています。

来年以降検定を受けようと考えている方の参考になればと思います。

この記事が役に立つ人

  1. 来年、日本語教育能力検定試験を受けたい
  2. 日本語教育の超基本的な知識はある(養成講座420時間を修了した、大学で日本語教育について勉強した、ボランティアで教えていたなど)
  3. 今週検定を受ける!

「日本語教育能力検定試験」って何?

日本語教師になりたい人が受ける大きい試験です。文法や音声学など日本語教育における知識を問う試験です。

一年に一回だけ受験チャンスがあります。毎年5000人ぐらいの人が受験していて、合格率は20パーセント程度です。日本語教育の世界では知名度もあり、採用条件の1つに挙げている教育機関がほとんどです。(日本語教師は検定に合格しなくても養成講座の420時間を修了するか、大学の専攻で学べばなることができます。)

試験は合計3パートに分かれ、総試験時間は何と4時間!とにかく範囲が広く量が多い試験です。

私の勉強法は超ベーシック

私は420時間の日本語教師養成講座に通いながら、検定に関しては独学で挑戦しました。養成学校には、検定受験コースという短期講座もあるのですが、追加料金がかかってしまうのでとりませんでした(予算に限りがあったので)。その時の先生が、「独学でも合格している人はいる」と言っていたのも決め手になりました。それではどんな感じで勉強したかご紹介します。

準備するのは4冊だけです!

購入すべき4冊の本をご紹介します。養成講座で教えている現役の先生もこれしかない、と同意見でした。本屋にあまり置いていないのでインターネットで買うのがいいです。

通称ヒューマンの赤本!!検定を受けるなら、買っていない人はいないのでは?試験範囲の内容が全部カバーされていて、気持ち的にも腕にもずっしりくる一冊です。Kindle版もありますが、私はたくさん自分のメモを書き込んで使いたいので、紙の本をおすすめします。

それから、過去問3年分を準備します。それより過去のはあまり参考にならないのでしなくていいでしょう。ただし、この過去問は解答だけ載っていて、解説がないので自力で調べる力、人脈が必須です(汗)!これができる環境じゃないなら独学はしんどいです。

 

以上、準備するのはこれだけです。420時間の養成講座に通っている人は学校でもらった色々なテキストやプリントなども使えます。

勉強の順番

5ヶ月前〜

  • ヒューマンの赤本を読む(1回目)

試験範囲について大まかに理解します。太字になっているの重要語彙に暗記ペン(蛍光ペンのように使えます。赤いフィルムか下敷きをかぶせると字が消えます)でマークしていきます。

  • ヒューマンの赤本を読む(2回目)

赤いフィルムをあてながら、文字を読んでいきます。1割ぐらい覚えていればOK。読んでいて、説明がわからなかった部分はノートにメモしたり、付箋を貼ったりしておきます。

  • ヒューマンの赤本に自分メモを書き込む

ノートにメモしたわからなかった部分は養成講座の先生に休み時間に聞くか、インターネットで調べるかなどして、意味を理解します。理解した内容は赤本に直接書き込んでおきます。

  • 29年の過去問を解いてみます

自力で一度といて答え合せします。全部でどのくらいの時間がかかったか計っておきます。答えは自分のノートに書きます。間違えた問題番号にはしるしを書いておきましょう。間違えた問題に関する部分はヒューマンの赤本を見るなどして復習しておきます。どうしてもわからない部分は飛ばします。

  • 息抜きがてら、日本語教育関連のニュースに目を通します

疲れていたら休んだり友達と遊んだりしましょう。この辺で3割ぐらい暗記できていればOKです。回復したら、インターネットで留学生に関するニュースを検索してみましょう。重要だなと思ったニュースはノートにメモしておきましょう!

3ヶ月前〜

  • 28年の過去問を解いてみます

時間を計って解きます。やり方は29年度の過去問の時と同じです。

  • 養成講座や大学でもらった資料などを読みます

講座に通っていた時はちんぷんかんぷんだった内容が、結構わかるようになっているはずです。ヒューマンの赤本にない内容を見つけたらメモしておきましょう

  • 27年の過去問を解いてみます

時間を計って解きます。やり方は29年度、28年度の過去問の時と同じです。

  • ヒューマンの赤本を読む(3回目)

重要語彙を確認しながら、これまで書き込んできた小メモにも目を通しましょう。ここまできても、どうしてもわからないことがあればまとめておきましょう。この時点でわからないことは知り合いの先生に聞くか、分野別の本で調べるなどして消化してしまいましょう。100点満点じゃなくていいです。自分のできるところまでやりきります。

1ヶ月前〜前日

  • 試験会場までの行き方を確認しておきます

初めていく場所の場合、一度足を運んで場所を確認しておきましょう。場所を知っていると当日の緊張もちょっとましになります。中に入れるならトイレの場所も確認します。

  • 過去問3年分をもう一度解いてみます

今度は実際に書き込んでもいいです。時間を実際の試験時間と同じ設定にして解いてみましょう。大分解けるようになっているはずです。

  • 苦手な分野中心にひたすら復習

ヒューマンの赤本、過去問3年分、ノート、他資料をパラパラ眺めましょう。

当日の心得

当日はなんといっても4時間の長丁場です。無駄なりきみを抜いて集中力を保つために、私流のコツを書いておきます。ご参考までに。

  • 朝ごはんは腹8分目ぐらいがおすすめです。交通機関にトラブルが出ることも考え、時間に余裕を持って出かけます!着いたら建物の周りを散歩して脳を目覚めさせます。
  • 集中力が高まるらしい暖かいココアを飲みながら他の人が揃うのを待ちます。チョコレートとお茶などでもいいです。
  • 喉のかわきを整えましょう。試験中は基本的に何も飲めません。喉が渇いても集中できないし、試験中にトイレに行きたくなっても困ります!映画館で映画を見る前のように、体の中の水分量を調整します!トイレに行く時間も調整してください。
  • 服は温度が調整できるようにしましょう!基本は足元は暖かく、首元は涼しい感じにすると集中できます。靴は楽なものがいいです。
  • 周りの人をぼうっと見てみましょう。みんなこの日まで頑張ってきた仲間です!心の中で「お互い頑張りましょう」と優しいエールを送ってください。緊張が和らぎます。
  • 試験中に疲れてきたら目を閉じて深呼吸してください。だいぶ持ち直します!

 

私が言えることはこんなところでしょうか。思い出して懐かしくなりました!!独学とはいっても私は養成講座の仲間がいたので、励ましあいながら楽しく勉強していました。勉強した知識は今後役に立つことだろうと思います!ファイト!!

スポンサーリンク
スポンサーリンク