
JLPT対策・N2文法編です。72回目は原因・理由の意味の「〜おかげで/〜せいで」という文型とその例文を紹介します。
<普通形>おかげで/せいで
接続について、普通形ですが以下は例外です。注意しましょう。
な形容詞+な、名詞+の+おかげで/せいで
- 「Aのおかげで、B」は「Aの助けや恩恵によって、Bといういい結果になった。」
- 「Aのせいで、B」は「Aが理由で、Bというよくない結果になった。」
という意味です。
- 「おかげで」は皮肉として使う場合、逆の意味になります。
- 「おかげか、せいか」は理由がはっきりしないときに使います。
- 「おかげさまで」という表現は文頭で使い、相手に感謝するとき使います。
例文
【おかげ】
先生のおかげで、日本語が上手になりました。
日本にいながら世界中の最新情報を知ることができるのはインターネットのおかげだ。
社員が頑張ってくれたおかげで、売上目標を達成した。
新入社員の時いろんな仕事を経験したおかげで、様々な技術を身につけられた。
あの時会社を首になったおかげで、本当にやりたいことがわかったんです。
田中さんが余計なことをしてくれたおかげで、残業することになってしまった。
休んだおかげか
寝る前に飲んだお茶のおかげか、昨日はよく眠れました。
**
A:お子さんが産まれたそうですね。おめでとうございます。
B:おかげさまで、ありがとうございます。
【せい】
お酒を飲みすぎたせいで、頭が割れるように痛い。
上の部屋がうるさいせいで、毎晩寝不足だ。
夏が涼しかったせいで、お米があまり育っていないそうだ。
高速道路の渋滞のせいで、飛行機に乗る時間に間に合わなかった。
人のせいにするのはやめなさい。
彼女が人から怖がられるのは、話し方のせいだと思う。
私は牛乳が好きなせいか、クラスで一番背が高い。
歳のせいか、食べ過ぎのせいか、最近体が重く感じる。